ヨークシャーテリアの子犬が下痢をしちゃった!慌てず落ち着いて行動しよう

抵抗力がまだしっかりしていない子犬は、すぐお腹の調子が悪くなることがあり、特に生後3~4ヶ月頃までの子犬が下痢をすることは珍しくありません。

それでも、子犬の下痢は、様子見をしていると症状が急変したり、命を落とすケースもありますので気を付けなければなりません。

原因① 環境の変化などによるストレス

子犬は急な生活環境の変化によるストレスから下痢をすることがよくあります。
嘔吐をしたりすることもあります。

原因② 食事

食事の急な変更によって食べ慣れないものによる刺激から下痢をしたり、食物アレルギーによって下痢を生じるケースもめずらしくありません。
また食べすぎによって便がゆるくなることもあります。

原因③ 冷え

犬も体が冷えることによって下痢を引き起こします。
また、季節の変わり目に体調を崩す子も多く下痢を起こすこともあります。

原因④ 食糞

子犬期に多い行動「食糞」も下痢の原因となります。

原因⑤ 寄生虫

食あたりや母犬から感染することがあります。
回虫症、瓜実条虫症、便虫症、糞線虫症、鉤虫症、マンソン裂頭条虫症、ジアルジア症などの寄生虫症によって下痢を起こすことがあります。
成犬が感染しても無症状や軟便程度であったりしますが、免疫力の弱い子犬の場合は、下痢を引き起こすことがあります。

原因⑥ 異物誤飲

好奇心旺盛な子犬は異物を誤飲してしまうことが多いです。
ゴミや観葉植物、虫、土などありとあらゆるものを口にしてしまうことがあり、それによって胃腸不良を起こすことがあります。
ひどい場合には腸閉塞を発症することもあります。

原因⑦ ウイルス感染や細菌感染

いくつかの感染症で子犬に現れる最も一般的な症状のひとつに下痢があります
その中でも代表的な感染症が「パルボウイルス」です。
子犬は特にパルボウイルスに感染しやすいため、ワクチン接種時期が来たら必ずワクチンを受けさせる必要があります。
また、大腸菌やサルモネラ菌などの細菌感染によっても下痢を起こします。

子犬が下痢を起こした時の対処法

ヨークシャーテリア,犬,ベッド

子犬が下痢をしたら

◆便の状態を観察する

便の状態を観察してみましょう。
通常よりも軟らかい「軟便」か、泥のような「泥状便」、水のような「水様便」なのか、また便の色や便に虫や血が混じっていないか、ゼリー状でないかなど、観察してみましょう。

※ゼリー状の便?

ゼリー状の便は「粘液便」とも呼ばれ、大腸に異常があるときに起こる下痢の特徴で大腸の粘液が下痢と一緒に出ている状態です。
ゼリー状の下痢を起こす原因は、食事やストレスなど一過性のものが多いですが、病気が原因で起こる場合もあります。

◆犬の様子を観察する

元気がない、嘔吐など他の症状が見られないかなど、いつもと違うことはないか愛犬の様子を観察しましょう。

◆新鮮な便を取っておく

動物病院へ下痢で診察に行くと、糞便検査をすることになります。
あらかじめ新鮮な便を持って行けるよう準備しておくと良いでしょう。

◆症状などをメモしておく

便の状態や頻度、他の症状がないかなど気が付くことはなんでもメモしておきましょう。
動物病院での診察時に役立ちます。

病院へ行くべきかの判断基準は?

子犬の下痢は、よく起こす症状ではありますが、体力や免疫力が低い子犬にとって症状が重くないように見えても軽視できません。

症状が急変しやすく、場合によっては命に関わることもあるので、子犬が下痢をした時は動物病院で診てもらうようにしましょう。

症状が軽い・下痢以外の他の症状がみられない場合では緊急性はないと考えられますが、嘔吐や元気がないといった他の症状がみられる場合には早急に動物病院へ連れて行ってあげましょう。

すぐに病院へ連れて行けないときは?

下痢以外にも嘔吐や元気がないといった症状が見られる場合は、すぐにでも動物病院へ連れて行くべきですが、すぐに動物病院へ連れて行くことができず、また症状が軽く他の症状もないといった場合には、1回に与える食事の量を減らしてみましょう。

成犬の下痢であれば絶食を勧められることもありますが、子犬のうちは成長期であり体力があまりないことから、絶食はせず、少量を回数を増やして与えてあげると良いでしょう。

そうして腸にかかる負担を軽くしてあげることで症状が落ち着くようであれば、経過観察しても大丈夫でしょう。

しかし、症状が治まらないといった場合には、やはり早めに動物病院で診察してもらうようにしましょう。

子犬が下痢をした時の処理方法

子犬が下痢をしてしまったら、慌てず落ち着いて対応するようにしましょう。

まずは子犬が下痢を踏んでしまったり、お掃除の妨げになってしまうのを防ぐため子犬を安全な場所へ避難させましょう。

その後、速やかに排泄物の処理をします。
この時、排泄物に直接触れてしまわないよう注意しましょう。

寄生虫が原因の場合は、人に感染してしまうこともあります。
例えば手の傷に触れてしまった場合、そこから感染するおそれがあるのです。

処理後は手洗いをしっかりと行いましょう。

【子犬が汚れてしまったら】

下痢をして子犬のお尻廻りや体が汚れてしまった場合には、綺麗にしてあげましょう。

濡れタオルやノンアルコールタイプなど犬の体に優しい保湿成分などが含まれているウェットティッシュを使ってふき取るか、汚れがひどい場合にはぬるま湯で汚れた部分だけ洗い流してあげると良いでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です