犬が車酔いした時の対処法

ドライブ柴犬

犬の車酔いは、車に限るものではなく飛行機や船などでも起こります。
また、犬の車酔いを誘発するものとしては、走行中の揺れの他に、車内の臭いやエンジン音・振動などによっても車酔いが誘発されることがあります。

車酔いしやすい犬

特に車酔いしやすい犬種があるということはなく、犬種や犬の大きさなどには関わらず、個体によって車酔いしやすい子がいます。
ただし、傾向として足が細長くバランスの取りづらい犬は、車酔いしやすいと言われています。
他にも、以下に当てはまる場合には車酔いしやすい傾向があるようです。

  • 不安を感じやすい犬
  • 過去に車酔いをしたことのある犬
  • 車に乗ることに慣れていない犬

犬が車酔いした時の症状

犬が車酔いをしている時の初期症状は、

  • 落ち着きをなくす
  • 吠える・鳴く
  • あくびが増える
  • 震える
  • よだれが増える
  • 目がうつろになってくる

などの症状が見られます。
これらの症状が見られた後、最終的に「嘔吐」の症状が見られます。
中には、車に乗って間もなく嘔吐してしまうほど車が苦手な犬もいるようですが、吐いてしまう前の初期症状にいち早く気付いて休憩を取ってあげるようにしましょう。
また、吐いたしまった時のために、車に乗る時にはビニール袋やティッシュペーパーなどを準備しておきましょう。

犬が車酔いした時の対処法

愛犬が車酔いしてしまった時にできる対処法をいくつかご紹介します。

車酔い対処法① 車酔いの症状が見られたら休憩を

車に乗っていて愛犬の様子がおかしいと思ったら、できるだけ早く休憩をさせてあげましょう。
できれば車を停めて、外の空気を吸わせてあげたりお散歩させてあげたりして気分転換を兼ねた休憩にしてあげましょう。
また、嘔吐してしまった時には、慌てず速やかに後片付けをしてあげてください。

車酔い対処法② ケージやクレートに入れて揺れを少なく

犬を車の座席にそのまま座らせていると、車の揺れで体も大きく揺れて車酔いしやすくなります。
揺れを最小限にしてあげるため、ケージやクレート、ドライブボックスなどに入れてしっかりと固定してあげるようにしましょう。

車酔い対処法③ ツボ押し

犬の車酔いに効くと言われているツボがあります。
愛犬に車酔いの症状が見られたら、休憩の時にツボ押しもしてあげると良いでしょう。
また、車に乗せる前にしておくことで予防にもなります。

◆内関(ないかん)

前脚の内側、足首から肘までを4等分した足首から1/4の部分にあり、このツボを押すと心臓・胃に働きかけて車酔い対策となります。
指圧するのは、両前脚でも片前脚だけでも大丈夫ですが、少し強めに押してあげてください。

◆築賓(ちくひん)

後ろ足のかかとの少し上のあたり、腱の内側にあるくぼんだ部分にあります。
内関よりも効果が高いとされているため、車酔いの症状が出た時に強めに押してあげてください。

◆中皖(ちゅうかん)

胃痛、嘔吐に効果があるツボで、胸骨とおへその中間を時計回りに優しくさするように撫でてあげましょう。

他にも、左右の耳の付け根を、優しくつまんで揉んであげることで、車酔いの症状を軽減する効果があります。

車酔い対処法④ アロマ

アロマテラピーは、香りによって様々な効果が期待できると言われていますが、犬にとっても効果が期待できます。
湿らせたハンカチやティッシュにアロマオイルを1~3適含ませて、ビニール袋に入れたら中に香りを嗅がせてあげましょう。

  • ジンジャー:吐き気への抑制作用があり、車酔いやむかつきを軽減に効果的
  • ペパーミント:吐き気や胃のむかつきを鎮静し、細菌や腹痛にも効果的
  • ラベンダー・レモン:頭痛や吐き気を抑え、気分をすっきりさせる
  • ベルガモット:興奮を抑える
  • ゼラニウム:リフレッシュ効果

犬に車酔いをさせないために気を付けたいこと

愛犬が車酔いしてしまう前にできること、予防法を紹介します。

揺れを最小限にした安全運転を

前述でも述べましたが、車の揺れによる車酔いを防ぐためケージやクレートを使って愛犬への揺れの影響を最小限にしてあげましょう。