レオンベルガーの基本情報!歴史や性格・特徴について。心配なしつけやお手入れ方法もご紹介

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2月 8th 2018

お手入れ② 耳掃除

レオンベルガーは垂れ耳で蒸れやすいため、一年を通して耳の病気に注意する必要があります
こまめに耳の中が汚れていないかをチェックし、汚れていればコットンなどで拭き取ってあげるようにしましょう。
さらに定期的にイヤークリーナーを使った耳掃除も行ってあげてください。

耳掃除のやり方
① 耳の中の余分な毛をカットしたり抜いて減らしておく。
② 耳の中にイヤークリーナーを垂らす。
③ 耳の根元のコリコリとした部分を親指と人差し指で軽く揉んで「クチュクチュ」音を立てながら2~3分マッサージする。
④ 手を離して、犬に体をブルブルさせることで、汚れと一緒に耳の中のクリーナーが出てきます。自分でブルブルしない場合には耳に息を吹きかけるとブルブルしてくれるでしょう。
⑤ 残りの汚れと耳の中に残っているイヤークリーナーをコットンで拭き取ってあげる。

レオンベルガーの注意する病気

レオンベルガーの寿命

レオンベルガーは、平均寿命が8~9年と言われています。

一般的に小型犬と比べると大型犬は短命の傾向があり、超が付くほど体の大きなレオンベルガーはさらに短命となっているようです。

もちろん個体差もあるため、健康的な生活を日々送って積み重ねていくことで長生きすることができるでしょう。
また長生きのためには、犬種特有のかかりやすい病気を知って予防していくことも大切です。

レオンベルガーのかかりやすい病気

レオンベルガーは、大型犬に多いと言われる「胃捻転」「鼓脹症」「股関節形成不全・肘関節形成不全」などに注意しなければなりません。
その他にも、「レオンベルガー多発性ニューロパチー」「アジソン病」などがあります。

注意する病気①『胃捻転』

大型犬に発症しやすい、胃がねじれてしまう病気です。
胃がねじれると周囲の血管や消化機能に影響を与え、胃の中でガスを発生させながら胃が膨らみ周囲の臓器まで圧迫します。ショックを起こすことによって最悪の場合死に至る病気です。

原因は詳しく分かっていませんが、加齢や、早食い早飲み、食後すぐの運動などによって発症しやすくなると言われており、発症は食後数時間経ってから、夜中~明け方に多い傾向があるようです。
腹部が膨らんで見える、嘔吐やゲップ、吐こうとしても吐けない、水を大量に飲む、食欲不振などの症状が見られます。

症状が現れたら、例え夜間であってもすぐに動物病院に連れて行きましょう。

また、レオンベルガーを飼うと決めた時点で、夜間対応できる動物病院を調べておくことをおすすめします。

注意する病気②『レオンベルガー多発性ニューロパチー』

レオンベルガー多発性ニューロパチーとはレオンベルガーの遺伝疾患で、運動神経、感覚神経、自律神経、末梢神経へ脳から正常な伝導が障害され、四肢の脱力(特に後肢)や筋力低下、運動麻痺、感覚障害がおきる病気のことです。

呼吸が荒くなる、食欲低下、咳、食べ物を詰まらせたりするなどの症状がおき、悪化すると立つこともできなくなります。

遺伝子検査を事前に受けることのできる病気のため、子犬期に検査を受けておくことをおすすめします。

注意する病気③『股関節形成不全・肘関節形成不全』

股関節形成不全または肘関節形成不全は、股や肘の関節が異常に変形している状態のことです。遺伝が関与しているとも言われています。

大型犬は体重が重たい分関節へ負担となりやすく、成長期の急激な体重の増加と活発に動くことで骨と筋肉のバランスが崩れ、生後6カ月頃から徐々に異常が見られるようになります。
いずれも症状には不自然な歩き方が見られます。

軽症であれば安静に過ごすことで関節が正常に成長するのを待ちますが、重症の場合には外科手術が必要となります。

親犬に股または肘関節の異常が見られないかを確認することも大切ですが、子犬の頃から食事と運動のバランスをしっかり管理して、異常にすぐ気付けるよう日々観察していきましょう。

レオンベルガーのミックス犬

レオンベルガーは国内では希少な犬種なため、ミックス犬においても多くは飼われていないようです。
それでもヨーローパを始めとする世界では人気のある犬種のため、レオンベルガーの様々なミックス犬が飼われているようです
良犬としての素質を持ち合わせたレオンベルガーなので、その素質を引き継いだミックス犬も人気があるのかもしれませんね。

ミックス犬①『レオンベルガー×ボーダーコリー』

犬の中で最も知能が高い犬種「ボーダーコリー」とのミックス犬です。

どちらに似るかによって大きさや容姿も異なるでしょうが、レオンベルガーの被毛カラーを持ったボーダーコリーといった印象の子が多く野性味を残した姿をしているように感じます。

賢く立ち回ることのできるボーダーコリーと優しい性格のレオンベルガーとのミックス犬なので、最良のパートナーとなってくれる素質を生まれ持っていることでしょう。

ミックス犬②『レオンベルガー×シェパード』

警察犬としても活躍する「ジャーマンシェパード」とのミックス犬です。

両犬種ともに被毛カラーは似た点があるため、ジャーマンのようにスマートな姿になるか迫力あるレンベルガーのような姿になるのかの成長に伴う変化が楽しめるミックス犬となるでしょう。

レオンベルガーを飼うのに向いている飼い主は?

性格面だけで見るととても飼いやすいレオンベルガーですが、体の大きさから考えると運動量や被毛のお手入れは大変でしつけも欠かせないため初心者にはおすすめできません。
さらに、食費や医療費などの飼育費用も小型犬とは比にならないため、金銭的な余裕も必要となります。

泳ぎが得意なことやドッグスポーツで活躍している子もいるようなアクティブで人との共同作業を好む犬種でもあるため、一緒にキャンプに行ったりドッグスポーツに参加したりとアクティブに過ごす人におすすめできる犬種です。

マンションや一人暮らしでも飼育できる?

レオンベルガーは吠えにくい性質を持った犬種のため、マンションでも飼育できないことはないでしょう。
ただし、その体の大きさに対応できるマンションであることが必要となります。

また、老いや病気で寝たきりになった時の介護では超大型犬なだけに、動物病院に連れて行くために車まで運ぶにはかなり苦労することにもなるでしょう。

そういった点から考えると、まず一人暮らしでの飼育には向かない犬種だと言えます。
またマンションでの飼育においても、飼育環境の確保ができるか、介護が必要になった時に対応できるかをよく検討した上で決めるようにしましょう。

小さな子どもや高齢者とも同居できる?

レオンベルガーは子どもに優しい犬種のため、小さな子どもさんがいらっしゃるご家庭でも飼育することができます。

また若犬期は多少のやんちゃもありますが、成長に伴い落ち着いた性格へとなっていくため高齢者がいらっしゃるご家庭でも飼育することはできるでしょう。

ただし超大型犬で力が強いため、いずれの場合でも散歩の時にはレオンベルガーを安全に制御できる人が付き添うようにしましょう。

レオンベルガーのブリーダー紹介

希少な犬種レオンベルガーを繁殖されているブリーダーさんをいくつかご紹介いたします。

マサキコレクション 【三重県】

超大型犬であるレオンベルガーとスパニッシュマスティフの二犬種のブリーディングに取り組んでいらっしゃるブリーダーさんです。
創立’99年の長年の実績を持つブリーダーさんです。
マサキコレクション 【三重県】

GREAT TOWN犬舎 【奈良県】

緑豊かな山里の天空の大和高原(奈良県)にあるレオンベルガーのパピーの販売をしているブリーダーさんです。
レオンベルガー歴21年、多くの子犬を送り出してきた実績を持っていらっしゃるようです。
GREAT TOWN犬舎 【奈良県】

この記事のまとめ


レオンベルガーはこんな犬
  • 体重40~65kgの超大型犬
  • 強面でも心優しく穏やかな性格
  • 被毛:中長毛
  • 毛色は「ライオンイエロー」「レッド」「ラディッシュブラウン」「サンディー」にブラックマスク
  • 賢く従順でしつけやすい。超大型犬ならではリーダーウォークの習得は必須。
  • 注意したい病気:「胃捻転」「鼓脹症」「股関節形成不全・肘関節形成不全」「レオンベルガー多発性ニューロパチー」「アジソン病」など
  • 平均寿命:8~9歳
  • 子犬の販売価格:30~40万円程度。購入はブリーダーから。

レオンベルガーについて さいごに

レオンベルガーの見た目の迫力と存在感は圧倒的なものです。
それにも関わらず内面は優しく穏やかな性格をしているギャップを持っています。

現在の日本での知名度はそれほど高くなく、飼育するのにも相当な覚悟が必要な大きさですが、魅力が多く今後の人気に期待したい超大型犬だと言えるでしょう。