他犬に対しては特に友好的というわけではありませんが、どんな犬とでも比較的うまく接することができるようです。
その反面、マイペースで自分が納得しないと絶対に動かないという頑固なところもみられます。
ブルドックは番犬としても優れている!
警戒心も強く勇敢な犬なので、しつけや適切な指導によっては、不審者を知らせたり危害を加える相手を威嚇したりするなど、番犬として優れた能力を発揮してくれる可能性もあります。
運動音痴!?
ブルドックは高いところに飛び乗ったり、降りたり、泳いだりすることはできません。
運動は全般的に不得意で、成犬になるにつれ運動嫌いになる傾向がありますので、子犬のときから体を動かす習慣をつけておく必要があります。
ブルドックのオス(男の子)とメス(女の子)の性格の違いは?
ブルドックは見かけの厳つさと違いとても穏やかで静かな性格をしています。
また納得しないことには頑として動かない頑固な一面も持っています。
オス(男の子)とメス(女の子)では性格の違いはあるのでしょうか。
ブルドックのオス(男の子)の性格
メス(女の子)よりはおとなしい性格をしていることが多いようです。
中型犬ですが、力のない女性やお年寄りには優しく接してくれるオス(男の子)のほうが飼いやすいかもしれません。
過激な運動を必要としないのでゆっくり散歩を楽しむことができます。
ブルドックのメス(女の子)の性格
オス(男の子)よりは活発で元気があり、いたずら好きなところがあります。
子供や仔犬などが大好きで、優しく寄り添って見守ってくれる愛情深さを持っています。
子供のいる家庭では子供のいい遊び相手になってくれるでしょう。
ブルドックの飼い方・しつけ
ブルドックのしつけについて
ブルドックの訓練性はあまり高いとはいえません。
しつけの入りにくい犬ではありますが、一度自分が納得して覚えたことはいつまでも忘れずに守ります。
基本的に飼い主には素直に従いますが、頑固なところがありますので、しつけるには根気と時間がかかります。
叱るときは毅然とした態度で叱り、ほめるときは思いっきりほめてやりましょう。
トイレのしつけは他の犬種と同じように、焦らず叱らず根気よく教えていくことが大切です。
ブルドックを飼うとき一番注意することは・・・肥満
ブルドックを飼うときに一番注意しなければならないのは肥満です。
ブルドックは大変食欲旺盛な上に、あまり活発ではなく運動が苦手なので肥満になりやすい犬種です。
ブルドックの適正体重はオス25kg・メス22kgといわれています。
長時間の散歩は苦手ですが外に出ることは好きなので、肥満を防ぐためにも毎日10分~20分程の短い散歩を欠かさないようにしましょう。
また、常に食事を適量にコントロールすることも大切です。
ブルドックの苦手な事
ブルドックは鼻が短いため体温調節があまりうまくできません。
特に高温多湿には弱いので、夏はエアコンによる室内の温度管理がとても重要になります。
下顎が出過ぎているのでモノを噛むのが苦手です。
また、まぶたが浅く眼が出ているので、眼の疾患になりやすく、眼の怪我も多いので注意が必要です。
ブルドックの出産
ブルドックの出産はとても大変です。
ブルドックは骨盤が小さく頭が大きいので、産道から上手く出ることができず、子犬が窒息死したり、母犬が死亡したりする危険があるので自然分娩ができません。
そのためブルドックはすべて帝王切開での出産になります。
妊娠・出産については獣医師と事前によく相談して決めましょう。
ブルドックのお手入れ
ブルドックにトリミングは必要なし!毎日のブラッシングでOK
ブルドックは短毛なのでトリミングの必要はありません。
スムースコートと呼ばれる固く艶のある毛質をしています。
ダブルコートのため換毛期には多量のアンダーコートの抜け毛がありますので、ラバーブラシなどで毎日ブラッシングする習慣をつけましょう。
ブルドックのお手入れで気を付けること
ブルドックのお手入れで一番気をつけなければならないのが顔や体のしわです。
ブルドックの皮膚は脂漏質なので、しわの間に抜け毛や皮脂の汚れがたまりやすく、放置していると細菌が繁殖して臭いや皮膚炎のもとになります。
日々チェックして汚れは濡れたタオルやウエットシートなどでこまめに拭き取ってあげましょう。
ブルドックのシャンプーの頻度
シャンプーは月1回を目安にします。
夏の暑いときは1週間に1回に増やしてもかまいませんが、体調などに十分な配慮が必要です。
シャンプーするときは爪を立てず、指の腹を使って毛の根元まで洗うようにしましょう。
少し強めのシャワーで流すと抜け毛をきれいに落とすことができます。
ブルドックの歯磨き
ブルドックの歯磨きは生後2ヶ月を過ぎた頃から始めましょう。
犬は人より唾液が少ないため歯垢がたまりやすく、歯磨きを怠ると歯が黄ばみ口臭もひどくなります。
歯周病から歯槽膿漏に進むと歯が抜け落ちます。
歯磨きは口を触られることに慣れてから始めましょう。
最初は前歯からガーゼを指に巻いてゆっくり擦ってやります。
慣れてきたら奥歯や内側の歯も磨いていきます。
歯石がひどくついたときは動物病院で取ってもらうことになりますが、犬の歯石は全身麻酔でしか取ることができません。
体への負担も大きなものになりますので、獣医師としっかり相談してから決めましょう。
ブルドックの注意する病気
ブルドックは病気にかかりやすい?
ブルドックは度重なる改良を重ねられたことによる特殊な体型のため、遺伝的なものを含めさまざまな病気にかかりやすい犬種です。
症状からどの病気かを素人判断するのはとても危険なことです。
下記にブルドックがかかりやすい病気をご紹介しますが、あくまでも参考にして頂き、少しでも気になる症状が見られた場合はすぐに獣医師の診察をうけるようにしましょう。
股関節形成不全
生まれつき股関節がうまく作られず亜脱臼を起こす病気です。
発症には遺伝が関係しており、生後6~9ヶ月頃から症状が出始め、成犬になるにつれ進行していきます。
後ろ脚がうまく動かせず脚を引きずったり、腰を振って歩いたりします。
進行すると関節炎を起こし後ろ脚が跛行します。
短頭種上部気道症候群
鼻腔狭窄症や軟口蓋過長症、気管低形成など鼻や喉の気道が狭くなる病気です。
マズルの短い短頭種がなりやすい病気です。
鼻腔狭窄症は鼻の入口の構造異常から気道が狭くなり、軟口蓋過長症はのどの奥にある上あごの粘膜が生まれつき長いことで気道が塞がってしまいます。
共に呼吸困難になり喘ぐような呼吸になったり、いびきをかくようになったりします。
暑いときは症状がひどくなりやすく、チアノーゼを起こして重症になる場合もありますから注意しましょう。
眼瞼内反症
生まれつきまぶたの端が内側に巻き込んでいる病気です。
上下まぶたのどちらにも起こります。
眼球にまぶたが触れる刺激で目をしばしばさせたり、涙が増えたりします。
また刺激で角膜炎や角膜腫瘍を起こすこともあります。
角膜炎になると黒目の表面が白く濁って見えます。
皮膚炎
ブルドックのしわの汚れは皮膚炎を起こす原因になります。
ブルドックの皮膚は脂漏質なので、たるんだ皮膚の間に細菌が繁殖しアレルギー性皮膚炎や、脂漏性皮膚炎になりやすいのです。
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