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老化による体の変化にいち早く気づき、早期に対処してあげるためにも頻繁な健康チェックは重要です。
空調管理に注意
若かった頃と違い、シニアになってくると体温調整が上手にできなくなってきます。
今までなら、少しくらい暑かったり寒かったりしても、元気に歩けていた散歩ですが、老化に伴い体がついていかなくなり、体調を崩してしまうこともあります。
寒い中では、関節が痛んで歩きにくいということもあるでしょう。
それは室内でも同じことです。
暑い日や寒い日の室内の温度管理は、飼い主さんがしっかりしてあげるようにしましょう。
運動の質を変えていく
愛犬の動ける活動量に合わせて、運動の質を変えていきましょう。
若かった頃は、全力で走ったりアジリティで運動できていたとしても、愛犬の体力が落ちてきたと思われるときには、少し抑えた運動に切り替えていきましょう。
ただし、犬にとっての散歩や運動は、筋力維持やストレス解消のために必要なことなので、愛犬の活動量に合わせ、無理をさせない範囲での運動をさせることが大切です。
食事の調整
愛犬がシニア期になってくると、今まで食べていた食事をなかなか食べなかったり、食べるスピードが格段に遅くなることがあります。
また、犬によっては食の好みが変わることもあるでしょう。
それは、
- 味覚を感じる感度や嗅覚が下がってきた
- 口内環境(歯や歯茎が痛む・唾液の量が減った)などから、フードが食べにくくなった
- 筋力が落ち、ドライフードを上手に噛めなくなった
などから起こる変化になります。
消化機能も低下してくるので、より消化しやすいように食事回数を2回から3回に増やしたり、ドライフードをふやかしたりすることで、食べやすく匂いも増すので、食欲増進に繋がります。
一緒に遊ぶ
愛犬と一緒に遊ぶことで気づけることがたくさんあります。
- 投げたおもちゃをうまく取りに行けない…視力の低下
- おすわりやお手が上手にできない…関節の痛み
- 散歩中の歩き方や走り方がおかしい…関節始め、体調が良くない
など、遊びや散歩などを通し、愛犬のコンディションをチェックすることができます。
普段から注意して見るようにすると、ちょっとした体調の変化に早く気づいてあげることができます。
セルフ健康チェック
検診の数を増やす以外にも、飼い主さんのセルフチェックとして、1日1 回、ブラッシングのときやスキンシップの時間に、愛犬の全身をチェックするようにしましょう。
小さなイボや脱毛、皮膚の炎症や前はなかったしこりやホクロなど、毎日チェックすることで、小さな
体の変化に気づいてあげることができます。
見て触って、被毛で埋もれて気づきにくい皮膚の変化もチェックするようにしましょう。
自宅の環境整備
ご自宅がフローリングだったり、段差があるようだと、シニア犬が生活する上で負担をかけてしまうことがあります。
筋力が低下していく中、無理をさせることは極力避け、優しい環境づくりをしてあげましょう。
さまざまな対策法がありますので、詳しく以下でご紹介いたします。
シニア犬のための生活環境を作ろう
今まで長年なんともなく生活してきた環境でも、愛犬がシニア期に入ってくると、体力が落ちてくるだけではなく、筋力や視力・嗅覚の低下など、さまざまな変化から、ちょっとしたことでケガをしてしまうことがあります。
シニアになった愛犬のために、生活環境を安全に整え、安心して愛犬と私たちが一緒に生活できるようにしていきましょう。
床の工夫
第一に見直すところは自宅の床になります。
床がフローリングで滑りやすい場合、カーペットやコルクマットを敷くことを考慮しましょう。
また、愛犬が歩く範囲にヨガマットを敷くというのもおすすめします。
ヨガマットは軽いので扱いやすく、掃除も簡単でマット自体洗え、清潔に使うことができます。
見た目上、どうしても敷物を敷きたくないというときには、滑り止めワックスなどを活用し、愛犬が滑ってケガをしてしまうことがないようにしましょう。
そしてもう1つ。
愛犬の行動範囲内にある段差を、極力なくしてあげるようにしましょう。
足腰が弱くなっていくと、些細な段差も登り降りがキツくなってきます。
家具の配置
愛犬の目線で室内を見渡してみましょう。
愛犬の動線を考え、障害物になり得る家具などの配置になっていませんか?
シニアになると視力が衰えてきて、ときに白内障を患うこともあります。
家具が角ばっていてぶつかったらケガをしそうな場合、クッション材やタオルを巻いて、ケガ防止をしてあげましょう。
シニアになった愛犬は、見えづらい中記憶を頼りに歩くことになるので、家具の移動をお考えであれば、愛犬の目が衰える前に、家具の配置を考え安全な空間になるように、移動させることをおすすめします。
またシニアになると、思い通りの方向に動けなかったりして、狭い隙間に挟まってしまって、後退もできず出られなくなるということがあります。