板チョコ(55g)に含まれているテオブロミンの量は?
ミルクの板チョコ(55g)なら、1枚当たりに含まれているテオブロミンの量が、約130mgとなります。
体重が5kgの犬であれば、ミルクの板チョコを4枚食べれば致死量に達します。
カカオ70〜80%の板チョコ(55g)なら、1枚当たりに含まれているテオブロミンの量が、約340mgとなります。
体重が5kgの犬であれば、カカオ70〜80%の板チョコを1枚半食べれば致死量に達します。
カカオ80~90%の板チョコ(55g)なら、1枚当たりに含まれているテオブロミンの量が、約460mgとなります。
体重が5kgの犬であれば、カカオ80~90%の板チョコを1枚ちょっと食べれば致死量に達します。
カカオ90%以上の板チョコ(55g)なら、1枚当たりに含まれているテオブロミンの量が、約600mgとなります。
体重が5kgの犬であれば、カカオ90%以上の板チョコを1枚食べれば致死量に達します。
このように、様々なチョコレートの種類で比較しましたが、あくまでも目安です。
犬の個体差や、チョコレート製品によっても変わってきます。
テオブロミンに対して感受性が高い犬では、少量でも死亡する場合もありますし、大量に食べてもなんとも無い場合もありますが、チョコレートには特に注意が必要です。
犬がチョコレート食べた時の応急処置
チョコレートを食べてしまった時の応急処置は、家ですることはあまりおすすめできません。
基本的には、食べてしまったらすぐに行きつけの動物病院へ連れて行ってあげてください。
もしくは、動物病院に連絡をして獣医師の指示に従いましょう。
しかし、動物病院が閉まっている時間帯や、夜間動物病院が近くにない場合など、動物病院で診てもらうには時間がかかりすぎる場合の応急処置法をお伝えしておきます。
もしも、チョコレートを食べてしまってすぐの場合は、吐かせることが最も有効です。
動物病院でよくやる吐かせる処置としては、3%の過酸化水素を使用します。
いわゆる薬局にうっているようなオキシドールです。
これを犬の体重1kg当たり1~2ml飲ませます。
5kgの犬だとしたら、5~10ml飲ませますが、家で処置をする場合は、5mlから始めてください。
吐いた場合も吐かない場合もその後は動物病院へ連れて行って処置してもらいましょう。
このような吐かせる処置は、犬がチョコレートを食べてしまってから約12時間以内であれば有効とされています。
食べてしまってかなり時間がたっているようであれば、このような処置をしたとしても無意味なことが多いですので、すぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。
また、吐かせる処置がうまく出来たとしても、中毒を引き起こす場合もありますので、決して安心しないでください。
動物病院へ連れていく際は、いつ食べたのか、どのくらいの量を食べたのかを明確に伝え、食べたチョコレートの製品名とそのチョコレートの成分が記載しているものを持っていきましょう。
下痢や嘔吐などの症状がでてしまっていたら、その状態も伝えましょう。
犬のチョコレート誤食を防ぐ対処法
チョコレート中毒を防止するためには、チョコレートやココアパウダーなどのカカオが含まれている製品を、犬の手の届くところに置かないという事が一番大切です。
しかし、食べることが大好きな犬にとって、少しでも美味しいにおいがしたら、器用に探したり、ゴミ箱をあさったりしてどうにか食べようとしたりします。
いくら手の届かない場所に置いていたとしても、犬は能力が高い動物なので、飼い主さんがびっくりするような方法で手に入れることもできるのです。
動物病院へチョコレートを食べてしまったという犬を連れてきた飼い主さんも、隠してたのに、、、という人も少なくありません。
チョコレートのついたゴミも注意が必要です。
一口舐めただけでは中毒にはなりませんが、チョコレートの美味しい味を覚えてしまいます。
味を覚えさせないためにも、ゴミ箱にも蓋をするなどの工夫が必要となります。
また、家の中だけではなく、散歩中や外出先でも注意が必要です。
家の中でどれだけ気をつけていたとしても、チョコレートのゴミや、かけらが落ちている可能性もあります。
また、人が多い環境の場所であれば、目を離した隙に、何も分からない子供がチョコレートを食べさせてしまうという可能性もあります。
犬がチョコレートを食べてしまう時は、家の中や散歩中などでの拾い食いだけではなく、飼い主さんのチョコレートケーキを一瞬の隙に食べてしまったり、ココアパウダーをこぼした時に舐めていたりと状況はとても様々です。
落ちている食べ物を食べるということは、犬にとって本能です。
このような誤食は、人の不注意だということを理解することが大切です。
うちの犬は絶対大丈夫!という自信は一度捨てて、大袈裟に様々な可能性を考えて行動することも誤食を防ぐために必要なことです。
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