【動物看護士が解説!】犬のワクチン接種の種類や料金、副作用について

 

犬のワクチンで防げる病気⑥ 犬コロナウィルス感染症

コロナウィルスにより起こります。
便中に含まれているので、便から経口感染します。
感染力は強いですがウィルス自体は弱いです。

症状は下痢や嘔吐を繰り返します。
パルボウィルス感染症に似た症状ですが、コロナウィルス単独での死亡率はとても引く、白血球数も減少しないのが特徴です。

犬のワクチンで防げる病気⑦ 犬レプトスピラ症(イクテロヘモラジー)

犬のワクチンで防げる病気⑦ 犬レプトスピラ症(カニコーラ)

レプトスピラ属に属する数種類の細菌によって起こります。

犬の尿によって汚染されたものから感染しますが、レプトスピラは犬だけではなく他の動物にも感染します。

特に野生のネズミから感染することもありますので、注意が必要です。

症状は、不顕性型・出血型・黄疸型と3種類あります。
不顕性型は明らかな症状が出ずに自然治癒しています。

出血型は、発熱後口や目の充血、下痢嘔吐を引き起こします。

また腎臓にも障害がおこり死亡率も高いです、黄疸型は、肝臓障害を起こし全身の皮膚や粘膜に黄疸が起こります。
高熱や血尿、嘔吐もみられこれも死亡率が高いです。

犬のワクチン接種の副作用について

ほとんどの犬はワクチン接種後の副作用は起こりませんが、まれにワクチン接種後にワクチンの影響で副作用がみられることがあります。

ワクチンの副作用は、混合されている種類が多ければ多いほど起こりやすいのが特徴です。
また子犬に起こりやすいのも特徴です。

ワクチンの副作用は様々です。
軽度の場合は、元気食欲低下が見られますが自然に治まります。
また、発熱や下痢嘔吐を引き起こす場合もあります。

ワクチン接種後の副作用で気をつけなければならないことは、ワクチンのアレルギー反応です。
アレルギー反応の中でも、即時型と遅延型があります。

即時型とは、いわゆるアナフィラキシーショックです。
ワクチン接種後、30分以内にでてくる症状で、痙攣や急激な血圧低下、低体温、チアノーゼや呼吸困難などのショック症状が見られます。
すぐに適切な処置を行わないと死亡する可能性もあります。
ワクチン接種後30分以内は院内で様子を見ていてもらう動物病院もあるほど、しっかり様子を観察しておかなければいけません。

遅延型とは、数時間から24時間以内に発生します。
顔が腫れたり、蕁麻疹、痒み、嘔吐下痢がみられたりなどの症状が見られます。
顔の腫れは一目見ただけで分かるくらいパンパンになるので、ワクチン接種後の様子がおかしければ動物病院へ連れていき、適切な処置をしてもらいましょう。

ちなみに、ワクチンアレルギーを引き起こしやすい犬種はダックスフンドに多いです。
ダックスフンドを飼っている人は特に注意しておいた方がいいです。

1度でもワクチン接種後の副作用があらわれたことがある場合は、追加接種の際に獣医師に伝えることで、ワクチンの種類を変えたり、処置の準備ができたり、副作用の予防ができます。

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