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サルーキの基本情報
サルーキは中東を原産とする犬種です。
オオカミから分かれた最も古い犬種と言われていて、現在の飼育犬種の中でも最も古い歴史を持ちます。
一説ではエジプトのクレオパトラも飼っていたと伝えられています。
外見の美しさを持ちながらも、スピードとスタミナを兼ね揃えた視覚ハウンドとして知られています。
かなりの運動量を要する犬種のため、日本の住宅事情では飼育頭数が多くありませんが、愛好家から変わらない人気を持つ犬種です。
サルーキの歴史
サルーキの歴史
~ルーツ~
サルーキは中東を原産とする犬種で、すべての飼育犬種の中で最も古い歴史を持つ犬と言われています。
古代2100年頃のエジプトの墳墓ではサルーキのミイラが発掘されています。
イスラム文化では、「犬は不浄(汚れた)の動物」だと考えられていますが、サルーキは例外とされ大切に扱われてきたようです。
初期のサルーキは、中近東~北アフリカにかけて狩猟犬として活躍していたと考えられていて、遊牧民族と共に狩りをしながら旅をして各地で子孫を残し、生息地が大幅に広がっていきました。
地犬と交雑されて独自の発展を遂げた犬や、純血として残ってきたサルーキなど、地域によって様々な毛色や容姿を持つことになりました。
12世紀ごろ十字軍によってヨーロッパに渡り、イギリスに渡ったのは1840年とされています。
それまではバリュエーションに富んでいたサルーキでしたが、イギリスのケネルクラブでスタンダードが定められ、1923年に公認されました。
サルーキの歴史
~最速の犬?サルーキの足の速さ~
サルーキはガゼルや野ウサギ、イノシシ、キツネなどを群れで狩る狩猟犬として使役されてきました。
時には、獲物を見つける役割のハヤブサと共に狩りを行うこともあったと言われています。
一般的に、最速の犬種は「グレイハウンド」と言われていますが、サルーキはこれを上回る速さで走れるのではないかと考えられています。
グレイハウンドは時速72kmですが、サルーキは、時速70km以上の速さで走るガゼルの猟に使役されていたこともあり時速77kmの速さで走ることができるのではないかと考えられています。
ただし、ドッグレースで使用する電動ネズミにサルーキが興味を示さないこともありこの説は証明されてはいません。
サルーキの特徴
- 中~大型犬で、オスよりメスが小さい傾向がある
- 細身で優美な姿
- 「スムース」と「フェザード」の2種類の被毛を持つ
- 毛色はカラーバリュエーション豊富
サルーキの特徴①
~大きさや身体的特徴~
サルーキは体高51cm~71cm体重18kg~27kgの中~大型犬で、オスよりもメスの方が小さい傾向があります。
細身の体でやや弓なりになった腰に、細く長い脚を持つ優美な外見をしています。
獲物をすばやく追うために、無駄のない引き締まった筋肉と脚力を持っています。
細長い顔に長い毛に覆われた長い垂れ耳が特徴的です。
足には水かきが発達していますが、ラブラドールレトリバーのような泳ぐためのものではなく砂地でも歩けるためだと言われています。
また、普段は無駄吠えをすることはありませんが、不満や寂しさを感じた時は高音で震えるような鳴き声を出し、その特徴的な鳴き声から「歌う」とも言われています。
サルーキの特徴②
~毛質や毛色~
サルーキは、シングルコートで「スムース」と「フェザード」の2種類の被毛を持ち合わせています。
スムースは短い直毛のことで、フェザードとは羽飾りのような被毛のことです。
サルーキは、ボディはスムース、耳や尻尾、背中、脚はフェザードですが、個体によって長さも変わってきます。
毛色には、ホワイト・クリーム・フォーン・ゴールド・レッド・トライカラー、ブラックアンドタンなど、カラーバリュエーションが豊富です。
サルーキの価格相場
サルーキの子犬の価格と購入方法
サルーキの子犬の価格は、だいたい15~20万円です。
一般的に子犬の販売価格は、「血統」「月齢」「性別」「毛色」「容姿」などによって決められ、サルーキにおいても同様です。
親犬がチャンピオン犬である場合やショータイプの子犬には30万円を超える価格が付けられることもあります。
また、サルーキは毛色のバリュエーションが豊富にありますが、珍しいカラーや人気カラーを持っている場合にはやや高い金額が付けられることもあるようです。
他にも、健康チェックとして股関節やヘルニアなどの検査が済んでいる場合には、その分費用も高くなることもあります。
子犬を迎えるならブリーダーから
ペットショップで見かけることはないので、ブリーダーから購入することが一般的です。
それでもサルーキは、日本での繁殖頭数が少なく長く待たなければならないこともあるでしょう。
あらかじめブリーダーに連絡して予約しておくことをおすすめします。
展覧会などにも出陳されている犬種なので、見学に行ってブリーダーさんに子犬の情報などを教えてもらえるようにしておく方法もあります。
また、サルーキは長い歴史をもつ犬種で、その歴史の中で遺伝的疾患の少ない安定した犬種へとなりました。
しかし、一方で他犬種とは異なる体質を持っていることもあります。
そのため、サルーキ固有の正しい知識を持った専門ブリーダーのシリアスブリーダーと呼ばれるブリーダーから迎え入れられることをおすすめします。
サルーキの性格・気質
- 基本的は穏やかな性格
- 狩猟本能が刺激されると疾走することも
- 気高く飽きっぽいので、しつけには工夫が必要
サルーキの性格・気質①
~感情を表に出さないクールな性格~
サルーキは穏やかで落ち着いた性格をしています。
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