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お手入れ④ よだれのお手入れ
口周りがたるんでいるため、よだれが出やすく、よだれが溜まると「バセット臭」とも呼ばれる臭いがするようになります。
食事や運動のあと、気温が高い時によだれが多くなる傾向があります。
よだれをそのままにしておくと雑菌が繁殖し、変色したり炎症を起こす可能性もあるので、濡れタオルを使ってこまめに拭いてあげましょう。
バセットハウンドの注意する病気
バセットハウンドに代表する3つの病気を紹介します。
バセットハウンドの注意する病気①:胃捻転
原因ははっきりと分かっていませんが、胃の内容物が発酵し発生したガスが充満することで胃が捻じれる病気のことです。
呼吸困難や血流が止まり臓器の壊死を引き起こしたり、発症後数時間で死に至ることもある怖い病気です。
吐きたいのに吐けない、落ち着きがなくなる、腹部を舐める、お腹が膨れる、よだれの量が増えるなどの症状が見られます。
大型犬に多い病気ですが、バセットハウンドにも発症することが多いと言われています。
胃捻転と思われる症状が見られたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
- 絶対的な予防はできない病気ですが、発症のリスクは抑えられます。
- 食事の早食い、水の早飲みをさせない (浅めの皿や早食い防止用のお皿を使用する)
- 食後は安静にさせる
- ドライフードを食べさせた直後に水を大量に飲ませない
バセットハウンドの注意する病気②:椎間板ヘルニア
激しい運動や肥満によって、姿勢や動きを支える役割の椎間板へ負担がかかり、椎間板が損傷して起こる病気です。
胴長短足ゆえに腰への負担になりやすくなります。
椎間板ヘルニアになると、神経麻痺となり足を引きずるといった症状から重症になると自力で立ち上がれなくなることや半身不随などになります。
軽症であれば、投薬治療と安静にすることで症状が改善されることがありますが、症状が重い場合には手術が必要となり、手術後には長期的なリハビリ治療が必要となります。
バセットハウンドは肥満が原因となることが多いため、肥満には十分に気を付けましょう。
また、子犬の頃から適度な運動をさせて筋肉をつけておきましょう。
バセットハウンドの注意する病気③:外耳炎
垂れ耳の犬種に多く見られる耳の病気で、細菌や寄生虫などによって耳の外耳道が炎症する病気のことです。
外耳炎を放置することによって炎症が内部にまで進行し中耳炎といった病気になることもあります。
治療法は、洗浄薬で耳の中を綺麗にした後、点耳薬や駆虫薬で治療を行います。
耳の中を清潔に保つことで予防ができる病気ですので、定期的な耳のチェックと掃除を怠らないようにしましょう。
バセットハウンドとのミックス犬
ミックス犬① 「バセットハウンド×ゴールデンレトリバー」
人気の大型犬「ゴールデンレトリバー」とのミックス犬です。
親犬のどちらに似るかによっても異なる印象を持ちますが、胴長なゴールデンレトリバーといった雰囲気の子が多いようです。
どちらも社交的で家族思いな性格をしているので、その気質を引き継ぐでしょう。
ミックス犬② 「バセットハウンド×ビーグル」
「スヌーピー」のモデルで有名な「ビーグル」とのミックス犬です。
共通した外見も多いため、足が長いか短いかの違いが現れるでしょう。
どちらも友好的で争いを好まない犬種ですが、同じく共通して鳴き声が大きな点もあるため無駄吠えには注意したいものです。
ミックス犬③ 「バセットハウンド×ピットブル」
最強犬種と謳われる「ピットブル」とのミックス犬です。
バセットハウンドの胴長短足の体型を受け継ぐことが多く、最強とは思えないような愛らしい外見を持つ子が多いようです。
それでも性格では、ピットブルの強い気質を受け継ぐこともあるかもしれません。
バセットハウンドを飼うのに向いている飼い主は?
バセットハウンドは、優しく友好的な性格から飼いやすそうに思えますが、頑固でマイペースな性格からしつけにはかなり時間を要します。
そのため、しつけが難しく初心者にはおすすめできない犬種です。
マンションや一人暮らしでも飼える?
のんびり過ごすことの多い犬種なので、マンションなどでも飼育することができるでしょう。
また、一人暮らしでも飼えないことはありませんが、孤独を好まないこと、太りやすい性質をしていることを考えると、留守がちで犬のための時間を十分に確保できない一人暮らしでの飼育はおすすめはできません。
また、バセットハウンドに限らずマンションなどの物件で犬を飼う場合は、ペット可の物件であることに限ります。
バセットハウンドは中型犬で大きさにも個体差があり、物件によっては大きさからNGになるケースもあるので事前にしっかり確認しておきましょう。
高齢者でも飼える?
バセットハウンドは、散歩でものんびりと歩き引っ張られて転倒することもないため、高齢者の方でも飼育することはできるでしょう。
ただし、しつけが行えることが必須条件となります。
また、太りやすい性質を持っているため、可愛いからと食べ物を与え過ぎないよう注意しましょう。
バセットハウンドの寿命と長生きしてもらうために
バセットハウンドの寿命
バセットハウンドの平均的な寿命は10~12歳です。
同じ中型犬で胴長短足の体型をしたコーギーは12歳~14歳であるのに対し、やや短い傾向にあるようです。
しかし、日本国内でのバセットハウンドの最高寿命は17歳という記録もあります。
もちろんその犬の生まれ持った体質もありますが、育て方によっては寿命を超えて長生きしてくれることもあるでしょう。
健康に長生きしてもらうために飼い主にできること
バセットハウンドに健康で長生きをしてもらうには、人間同様「良質な食事」「適度な運動」「病気の予防」が大切です。
特にバセットハウンドは「肥満」になりやすい体質をしているため注意しなければなりません。
「肥満は万病のもと」とも言われる通り、肥満は内臓への負担となったり、椎間板ヘルニアなどの様々な病気を引き起こす原因となります。
愛嬌たっぷりのバセットハウンドおねだりに屈せずに、肥満に十分に注意して、健康で長生きできるようサポートしてあげましょう。
バセットハウンド まとめ
- 中型犬
- 性格:のんびりマイペース。愛情深く友好的。
- 被毛:短毛で硬めの毛質
- 毛色:「ブラックタン&ホワイト」「レモン&ホワイト」「レッド」「レディッシュブラウン」など
- しつけ:頑固な面から難しい犬種。無駄吠えに注意
- 飼育ポイント:肥満に注意!!食事と運動管理をしっかりと行いましょう。
- 注意したい病気:「胃捻転」「椎間板ヘルニア」「外耳炎」など
- 子犬の相場価格:20万円程度
- 平均寿命:10~12歳
バセットハウンドについて さいごに
あらゆる犬種の中でも特に穏やかな性格をしているバセットハウンドは、愛嬌溢れる魅力的な犬種です。
とても個性的な犬種でもあるので、バセットハウンドの魅力に一度触れると虜になることは間違いありません。
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