ポイントとしては、ただ「おすわり・待て・伏せ・よし」ができたということだけで満足せず、どんな状況でもできるということが大切です。
そのため、わざと騒がしいところや、いろんな誘惑(ドッグランなど人や犬がたくさんいる)があるところでも、完璧にアイコンタクトを取りながら命令を聞けるようにもって行くまでがトレーニングになります。
◆ノーフォークテリアのしつけで困ったら…
初心者には難しいといわれるノーフォークテリアですが、絶対飼えないということではありません。
まず飼う前には、ある程度ノーフォークテリアのことを勉強した上で迎えましょう。
また、実際ノーフォークテリアを育ててみるとわかりますが、本に書かれていることが全てではなく、ノーフォークテリアもそれぞれ性格が違います。
それぞれの性格を見極めたしつけが必要です。
しつけは子犬の時期が1番重要になります。
何も教えられず成犬になってしまっては、問題犬になってしまい兼ねません。
しつけを開始して、どうしても思うようにいかない場合、犬のしつけ教室に積極的に通うようにしましょう。
最近では動物病院などでもパピー教室を設けていることがあります。
ノーフォークテリアのトイレトレーニング
ノーフォークテリアは猟犬だったこともあり、飼い主さんの指示を聞く能力に長けていて、とても賢いです。
なので、飼い主さんが要領よくトイレトレーニングのコツを掴み、教えてあげることさえできれば、割とすんなり覚えてくれます。
ポイントは、トイレを失敗させないことと、成功したらお祭り騒ぎで褒めることです。
失敗させないために、ノーフォークテリアがトイレを覚えるまでは、行動範囲を限られた範囲とします。
トイレトレー以外にも、最初はとにかくいっぱいトイレシートをサークルなどに敷き詰め、どこでトイレをしても成功という状態にし、とにかく褒めるようにこちらから仕向けます。
きちんとできたらトイレシートを減らす。
失敗したら増やすの繰り返しです。
犬は、褒められるともっと褒められたいと頑張ってくれます。
あとは、飼い主さんが犬がトイレをしたがる仕草をしたら、タイミングよくトイレへ誘導してください。
ノーフォークテリアの散歩の仕方と頻度
ノーフォークテリアは体は小さいですが、かなり体力もあり、それ相当の運動を必要とします。
ノーフォークテリアの散歩は1日2回 1回につき30分
きちんとした運動は、老後の健康維持にも関係してきますし、運動不足でストレスが溜まると、犬の問題行動にもつながります。
ぜひ、毎日の散歩と、月に何回かはドッグランや、思い切り走れる広場などに連れて行き、ノーリード、もしくはロングリードで走らせてあげてください。
ノーフォークテリアとの散歩の注意点
ノーフォークテリアは、ちゃんと散歩のトレーニングができてないと、ついつい本能で、犬や通りすがる人に吠えたくなったり、飛びつきたくなるようです。
それをきちんと制止してあげないと、散歩の度、いろんな人に迷惑がかかってしまいます。
リーダーウォークのトレーニングがとても大切です。
ノーフォークテリアのお手入れ
ノーフォークテリアはダブルコートなので、さぞや抜け毛が…と心配されるかもしれませんが、そんなに多くはありません。
確かにシングルコートの犬に比べたら多少ありますが、驚くほどではありません。
さて、ノーフォークテリアはどのようにお手入れしてあげたら良いでしょうか。
ノーフォークテリアのお手入れ① トリミング
ノーフォークテリアの被毛は、強く硬いほうがいいとされていて、その被毛を保つために、プラッキングという手法でケアをするのが基本になります。
- プラッキング……ハサミやクリッパーでの一般的なカットと違い、被毛を手で抜くことをいいます。
慣れるまで、犬自身も当然痛みを感じ、皮膚を傷つけることも場合によってありえます。
ただ、それを繰り返すことで、被毛と皮膚が強くなって、ノーフォークテリアらしい姿になっていくのです。
とはいえ、どういうカット方法を取るかは、飼い主さん次第になります。
もちろん、ノーフォークテリアも、普通にハサミやクリッパーを使ったカットもちゃんとできます。
ただ、そうすることで、被毛が柔らかくなっていく可能性は高いです。
ショードッグでないのであれば、普通のカットで十分という飼い主さんが多いのも事実です。
ノーフォークテリアのお手入れ② 臭いとシャンプー
ノーフォークテリアはあまり獣臭がしないといわれています。
それでも長いことシャンプーをしてあげないと、さすがに臭ってきますので、3〜4週間に1回は、シャンプーをしてあげましょう。
また、シャンプー後は面倒でも自然乾燥などせず、きちんとドライヤーで100%乾かすようにしてください。
根元が湿った状態が続くと皮膚疾患の原因になってしまうので、夏でも100%ドライヤー乾燥をしてくださいね。
ノーフォークテリアのお手入れ② ブラッシング
できれば毎日、できなくてもせめて2〜3日に1度はブラッシングすることをおすすめします。
使うのは、スリッカーブラシを基本とし、仕上げにピンブラシやコームを使います。
もつれた被毛がある場合は無理にほぐそうとせず、手で優しくほぐしてください。
ブラッシングすることで、血行も良くなり、被毛の艶も出るのでいいことだらけです!
ノーフォークテリアのお手入れ③ 歯磨き
頑固者のノーフォークテリアなので、歯磨きトレーニングは、早い時期から始めるのに越したことはありません。
口内を綺麗に保つことで、歯周病から愛犬を守り、長生きにもつながりますので、歯磨きは必ずしてあげたいケアの1つです。
ノーフォークテリアの注意する病気
いつでも元気いっぱいなイメージのノーフォークテリアですが、どんな病気に注意したらいいか、紹介いたします。
ノーフォークテリアの注意する病気 その① 膝蓋骨脱臼
小型犬に多い病気です。
膝が脱臼してしまう病気なのですが、グレードが4段階あり、初期のグレードでは、脱臼してもすぐに元に戻ります。
グレード3になると、脱臼の状態でいることが多く、脱臼した足を挙げて歩くようになります。
グレード4では、常に脱臼の状態になっているので、まともに歩くことが困難になります。
ひどくなると外科手術が必要になります。
予防として、カウチなど、高いところへのジャンプなど膝に負担がかかる動きをさせないことがあります。
ノーフォークテリアの注意する病気 その② 白内障
人の白内障と同じです。
原因は、遺伝によってなる場合のほか、老化や、他の病気によってなることもあります。
目がどれくらい白く、濁ってきているかでグレードが分かれます。
いずれにしろ、治療は目薬がメインで、どこでもできるわけではありませんが、病院によっては、人のように、水晶体の濁りを取り除き、人工レンズを入れる外科手術をしてくれる病院もあります。
ノーフォークテリアの注意する病気 その③ 肥大性心筋症
大型犬によく見られる病気なのですが、ノーフォークテリアにもたまに見られるようです。
この病気は、心筋が肥大してしまうことで、心臓の動きが悪くなり、全身へうまく血液が流れず、不整脈が起こり、最悪突然死になる場合もある、恐ろしい病気なのです。
現在でもまだはっきり原因は判明しておらず、完治させる方法もありません。
唯一、早期に発見して、薬で進行を遅らせることが、今できる最善策です。
とにかく、愛犬がある程度の年齢に達したら、定期的に健康診断を受けることをおすすめします。
ノーフォークテリアとのミックス犬
ノーフォークテリア+ヨークシャーテリア
どちらもテリア系の犬種なので、相性はいいようです。
どちらに似るかはそれぞれ個体差がありますが、毛色はヨークシャーテリア、毛質はノーフォークテリアに似ることが多いようです。
いずれにしろ、気持ちいいくらい陽気でやんちゃなミックス犬になることに違いありません。
ノーフォークテリア+チワワ
見た目チワワですが、被毛の質はノーフォークテリアで、体の大きさはチワワよりですが、チワワより少し骨格が強くしっかりしています。
チワワのウルウルした目を持ちながら、凛とたたずむ姿はノーフォークテリアを感じます。
ノーフォークテリア+マルチーズ
被毛の質はノーフォークテリア似で、毛色は白〜ベージュ気味の色になるようです。
ノーフォークテリアとは正反対な、愛玩犬のお手本「マルチーズ」の血が混ざることで、活発でありながらもフレンドリーで扱いやすいミックス犬になるようです。もちろん、育て方によりノーフォークテリアの血が勝つことも…
ノーフォークテリアはどんな人向けの犬種?
テリア系の犬が大好きな人には、間違いなくおすすめしたい犬種になります。
ただ、犬を飼うのが初めての人には、もしかしたら、結構わかり合うまでに時間がかかる相手かもしれません。
また、他の小型犬よりも運動量を必要としますので、毎日近所をちょこっとお散歩〜と、安易に考えている方にはおすすめできません。
ちゃんと時間をかけて、一緒に成長していこうという方には、いろんな時間を一緒に過ごすことで、お互いをわかりあい、きっと最高のパートナーになるでしょう。
そして、ノーフォークテリアは飼い主命!となる場合が多く、常に一緒にいたがります。
ですが、飼い主さんの都合で留守番をさせすぎる環境の場合、ノーフォークテリアには相当のストレスとなり、問題行動を起こし、飼い主さんを困らせる結果になります。
コメントを残す