そこで、秋田犬へのしつけで必要なことを5つご紹介いたします。
1.秋田犬との間で主従関係を築く
日本犬である秋田犬は洋犬と違い、人にピッタリと寄り添い依存することはなく、あくまでもクールに一定の距離は置きながら、飼い主を一途に思い尽くす性格が特徴です。
「一代一主人」といい、秋田犬の一生に主人は1人といいます。
そこまでの関係を築くには、四六時中ピッタリ一緒にいるということに意味はなく、どれだけ飼い主が毅然とリーダーシップを取り、秋田犬に認めてもらえるかにあります。
ただ溺愛するのではなく、メリハリをつけた接し方をしながら、毎日のスキンシップ、ご飯の世話、トイレの世話など、様々な愛情を込めた世話を通し、秋田犬がこの人は信頼できると思える関係になることが大切です。
2.おすわり・待て・伏せを完璧に教える
しつけの基本中の基本ですが、「おすわり」「マテ」「伏せ」は必ずマスターさせるようにします。
これらの命令を完璧にできることで、万が一、興奮して吠え始めたときも「おすわり」の命令1つで静かにさせることができます。
これらのコマンドを教えるのはさほど難しくはありませんが、ポイントはどんな環境でも命令を聞けることにあります。
騒がしい場所や、犬が興奮しやすい場所でもちゃんとできるようにトレーニングします。
3.甘噛みは許さない
コロコロとした秋田犬の子犬時期は本当にかわいく、甘噛みも愛らしい行動の1つに思えますが、それを許してしまうといずれ、本噛みに進行してしまう可能性があります。
どんな理由であれ、人を噛むと言うことは絶対ダメなことと教えなければなりません。
歯の生え変わりで痒くて何かを噛みたがる場合、噛んでもいいオモチャを与え、それだけを噛ませるようにします
4.ストレスを溜めさせない
どんなに優秀な秋田犬もストレスには勝てません。
運動不足だったり、普段の生活環境があまりに秋田犬にそぐわない場所だったりすると、秋田犬にストレスが溜まっていき、最終的にはストレスを吐き出せず、怒りを爆発するように攻撃的になってしまったりします。
そうさせないために、毎日の散歩やたまに思い切り運動させてあげるなど、体を動かせるようにしなければなりません。
5.秋田犬が子犬のうちにプロのトレーナーに頼る
秋田犬が成犬になってからでは、しつけのやり直しは大変難しく、時間がかかります。
しつけは子犬のうちが1番トレーニングしやすい時期になります。
自分1人でしつけようにも、なかなかうまくいかない場合、飼い主と一緒に、プロのドッグトレーナーのしつけクラスに通うようにするのも1つの方法です。
なかなかうまくいかず成犬になってしまったという失敗をしないようにしましょう。
秋田犬の散歩の仕方と頻度「距離や時間はどれくらい?」
秋田犬の散歩の仕方は、何よりも完璧なリーダーウォークができることが基本です。
秋田犬に始終散歩の指揮を取られ、犬に引っ張られるようでは危険です。
大型犬の中でも秋田犬は、対人や対動物の事故が多いため、散歩のしつけは重要になります。
リーダーウォークができ、飼い主さんの指示でどんな場所でもおすわりや伏せといった指示が聞けるようにトレーニングをしましょう。
必要な散歩の頻度:1日2回、1回につき40〜60分
散歩に行く時間は、わざとバラバラにすると、散歩の時間が習慣化されないので、万が一散歩に行けない日でも、犬のストレスになりません。
秋田犬のお手入れ
秋田犬の抜け毛はブラッシングでケア
秋田犬の被毛はダブルコートで、かなりのフカフカです。
ついつい、顔をうずめたくなりますが、抜け毛が半端じゃないのです。
特に、換毛期になると大量に抜け毛が出ますので、毎日のブラッシングは必須な日課になるでしょう。
多い時には1日2〜3回ブラッシングしても、まだ抜けます。
ブラッシングには、スリッカーブラシを使い、必ずちゃんと中から梳かすようにします。
ブラッシングは、抜け毛対策にもなるほか、ブラッシングがマッサージ効果となり、秋田犬の皮膚を健康に保ちます。
秋田犬のトリミング
秋田犬にトリミングは必要ありません。
確かに夏は暑そうですが、ダブルコートのその被毛が皮膚を、直射日光から守っていますので、むやみにトリミングはしないようにしましょう。
トリミングは必要ありませんが、場合により、足の裏の被毛や肛門周りの被毛は汚れやすい場所なので、定期的にカットしてあげると、日頃のお手入れが楽になります。
秋田犬のシャンプーで臭い対策
秋田犬のシャンプーは、犬自身が大きいので結構大変な作業になりますが、皮膚を生活に保つため、そして、犬の臭い対策にシャンプーは必要不可欠です。
秋田犬のシャンプーの頻度:犬の皮膚の状態によって増減しますが、2〜3週間に1回はシャンプーをします。
使うシャンプーは、品質にこだわればキリがありませんが、低刺激で極力匂いの弱い自然派シャンプーを使いましょう。
添加物いっぱいの、匂いのきついシャンプーは、犬の皮膚にも鼻にもよくありません。
秋田犬の歯磨き
秋田犬も例外ではなく、犬の歯磨きは常識となりつつあります。
歯に溜まる歯石や歯垢は、やがて歯周病になり、それは口臭だけでなく、その菌は身体中に周り、心臓病始め、全身疾患になるといわれています。
とはいえ、犬は口の中を触られるのを大変嫌がりますので、子犬のうちからぜひ歯磨きに慣れさせておきましょう。
デンタルケア用品は様々ありますが、やはり歯ブラシ+歯磨きペーストでのケアには勝てません。
また、動物の骨など硬いオヤツもありますが、与える時には、歯が折れたりしないか注意が必要です。
秋田犬の注意する病気
秋田犬の注意する病気 その1 股関節形成不全
秋田犬に限らず、大型犬に多い病気になります。
先天性のことが多く、歩き方で気づくことが多いです。
腰を振って歩いたり、スキップするような歩き方をするようなら、注意して見てください。
基本は、軽度の場合は対処療法になります。
重度の場合は手術適応になりますが、大掛かりな手術になりますので、軽度から進行しないように、健康管理と薬やサプリメントが大事になってきます。
秋田犬の注意する病気 その2 甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの機能低下することでなる病気です。
症状としては様々ありますが、抜け毛やむくみ、動作が遅くなるなどあります。
先天性の場合は少なく、ほとんどのケースは後天性でなるようです。
治療法は、ホルモン治療になります。
投薬後すぐに症状は回復してきますが、薬は一生飲むことになります。
秋田犬の注意する病気 その3 皮膚疾患
強そうに見える秋田犬ですが、実は皮膚が弱い個体が多いです。
アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎になることが大変多いのです。
これらは犬が痒がったり、湿疹が出ることでわかりますが、わかった時点で、早めの治療が必要になります。
犬の皮膚疾患は繰り返すことが多く、しっかり治さないと、慢性化してしまいます。
秋田犬とのミックス犬
秋田犬+ゴールデンレトリバー
秋田犬のたくましい体格を引き継ぎ、ゴールデンレトリバーの優しい顔つきを引き継いだミックス犬。
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