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治療は若年齢で症状が軽い場合は、運動・食事管理や薬物療法で痛みと進行を押さえます。
症状が重く内科的治療では進行を押さえられない時は外科手術を行います。
股関節形成不全の予防には肥満にならないために食事管理をし、激しい運動も避けるようにしましょう。
新しく子犬を迎えるときに、親犬に股関節形成不全がないか確認することも必要です。
アラスカンマラミュートの注意する病気その② 白内障
白内障には先天的白内障と後天性白内障があります。
また6才以前に発症した白内障は若年性白内障と呼ばれ遺伝性の強い先天的なものです。
6才以降に発症する老齢性白内障は高齢や外傷、糖尿病などからおこります。
症状は目が白く見えることで気がつきます。
また、物によくぶつかる、つまずく、壁を伝って歩くなどがみられたら白内障の疑いがあります。
治療は点眼による内科的治療と手術による外科手術があります。
点眼による投薬治療は白内障の進行を遅らせるもので、完治させるものではありません。
完治させるには外科手術で水晶体を取り除き人工レンズを入れます。
後天性白内障の予防のために紫外線の強い昼の散歩は避けましょう。
ビタミンC不足は水晶体の衰えを進行させるので、毎日の食事に加えてサプリメントなどでビタミンCを補給してあげるのもいいでしょう。
アラスカン・マラミュートを飼うのに向いている飼い主は?
日本ではあまり見られないアラスカン・マラミュートを飼うためには、いくつかのクリアしなければならない必要条件があります。
どのような飼い主ならばその必要条件を満たすことのできるのでしょうか。
体力と豊富な経験や知識がある
この犬種を飼い慣らすにはかなりの体力と大型犬についての豊富な経験と知識が必要です。
犬飼いの初心者やシニアではまず飼うことはできません。
広い居住スペースがある
海外に比べて日本でアラスカン・マラミュートが飼いにくいとされる理由のひとつに居住スペースの狭さがあります。
マンションなどの集合住宅でもペット飼育可のところが増えてきていますが、小型犬のみという規定の所も多く、大型犬が飼育可であっても一部屋を犬用として与えるくらいの広さがないとアラスカン・マラミュートを飼うのは難しいでしょう。
できれば走り回れる庭と空調設備の整った犬舎を作れる広い敷地があれば最適です。
相当な運動量を確保できる
橇引きとして活躍していたアラスカン・マラミュートは、レトリバーなどの大型犬と比べても、より多くの運動量を必要とします。
最低でも1日2回1時間以上のノーリードでの走行運動が必要です。
市街地ではドッグランであっても大型犬をノーリードで走り回れる場所を見つけることは難しく、住居を市外地の山間部などにすることも考える必要があります。
また、時間的余裕のない一人暮らしや共働きの人にはアラスカン・マラミュートの飼育は難しいでしょう。
経済的余裕がある
アラスカ原産のアラスカン・マラミュートは暑さに弱く、特に日本のように湿気の高い夏には24時間エアコンによる室温管理が不可欠です。
また、大型犬なので医療費や食費などの諸費も高額になります。
アラスカン・マラミュートは人に忠実な犬種ですが、自立心が強く自意識が高いので仔犬の頃からのしっかりとした専門的な訓練が必要です。
ドッグトレーナーによる訓練費などもかかります。
アラスカン・マラミュートは経済的余裕がなければ生涯飼育することはできません。
アラスカン・マラミュートのミックス犬
最近では異種の純血種同士をかけ合わせたミックス犬に人気があるようです。
犬種のわからない異種の親同士から生まれる犬のことを一般的に雑種犬といいます。
ミックス犬も異種犬同士の交配によって生まれるため血統書は付きませんが、両親が血統書のある純血種のため、親の犬種がわからない一般の雑種犬とは違い付加価値がつきます。
また、成長過程が予測できないことや、遺伝的疾病が出る可能性もあるなどから血統書のある純血種よりは安く購入できます。
珍しい犬種同士のミックス犬になると高額で取引されることもあるようです。
大型犬のアラスカン・マラミュートのミックス犬はあまり多くはないようですが、アラスカン・マラミュート×シバリアンハスキーやアラスカン・マラミュート×ジャーマンシェパードなどがあるようです。
精悍!アラスカン・マラミュートのミックス犬!
Loki Runs Deep
アラスカン・マラミュートとシバリアンハスキーとホッキョクオオカミのミックス犬のロキ。
雪原を走るロキの精悍さが文句なしにかっこいい!
飼い主のケリー・ランドさんとロキとの信頼と愛情あふれる大自然の暮らしが素敵です。
アラスカンマラミュートのこぼれ話
いかがでしたか?アラスカンマラミュートについて少しは知って頂けたでしょうか。
日本でも少数ですがアラスカンマラミュートを繁殖させているブリーダーさんもおられますが、まだまだ一般的ではありません。
アラスカンマラミュートを飼いたいときは、海外からの輸入も考える必要があります。
犬の輸入は仕入れ国によって複雑で煩雑な免疫手続きをしなければならず、個人ではなかなかできません。
輸入したい場合は犬の輸入代行業者に依頼するのが一番安全です。
輸入代行業者を介しての価格は、仲介者の数によって異なりますから相場は時価になります。
アラスカンマラミュートを飼う前に!
今まで書いてきたように、アラスカンマラミュートは重い荷物を長時間、一頭で運ぶだけの力を持った犬種です。
つまり、それだけの運動量を必要とする犬だということです。
アラスカンマラミュートと毎日1時間自転車で並走する運動を一日に二回やっている飼い主さんもおられます。
マンションなどで飼うのであれば、それだけの体力と時間的余裕がなければ飼えない犬種なのです。
アラスカンマラミュートを飼おうと思われる前に、自分の生活スタイルにあっているかどうかを、今一度考えてみて下さい。
飼われるアラスカンマラミュートが悲しい思いをしないためにも、私達人間には彼らが心地よく生きることのできる環境を整えてやる責任があるのではないでしょうか。
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