Contents
犬は口を触られるのを嫌がることが多いので、子犬のうちから慣れさせておきましょう。
できれば毎日、少なくても2~3日に1回は歯磨きしてあげましょう。
ボクサーの注意する病気
一見すると丈夫そうに見えるボクサーではありますが、他犬種同様かかりやすい病気がいくつかあります。
以下で紹介する病気以外にも、短吻種でもあるため「呼吸器系疾患」や「熱中症」などにも注意しておかなければならないことや、「皮膚疾患」「胃捻転」「椎間板ヘルニア」などへの注意が必要です。
ボクサーの注意する病気①
~拡張型心筋症~
別名「ボクサー心筋症」とも呼ばれるほど遺伝的に好発しやすい病気で、心臓を構成している筋肉、心筋が正常に働かなくなることです。
高齢になるほど発症しやすくなり好発年齢は8.5歳と言われていますが、ボクサーの場合にはオスに多く、3歳以上で発症することが多いようです。
症状には、失神や呼吸困難、食欲不振、咳などが見られ、一度発症すると根治することは難しく投薬治療での対処療法がメインとなります。
予防することができない病気のため、定期的な健康診断と日頃から異常がないかをチェックして異常が見られたらすぐに動物病院で診察を受けましょう。
ボクサーの注意する病気②
~クッシング症候群~
クッシング症候群とは、腎臓の近くにある小さな副腎で作られる副腎皮質ホルモンが過剰分泌することによって引き起こされる症状のことで「副腎皮質機能亢進症」とも呼ばれています。
筋肉が減る、脱毛や皮膚の石灰化、多飲多尿、お腹が膨れる、毛艶が悪くなるなどの症状が見られます。
治療をしないままにしておくと死に至る病気ですが、投薬治療によって病気とうまく付き合っていくこともできます。
早期発見早期治療が大切なので、異常にすぐ気付くことができるよう日頃から体調のチェックをしておきましょう。
ボクサーの注意する病気③
~股関節形成不全~
股関節形成不全は先天的な病気で、股の関節が異常に変形している状態のことです。
成長期の急激な体重の増加と活発に動くことで骨と筋肉のバランスが崩れ、生後6カ月頃から徐々に異常が見られるようになり、不自然な歩き方をする症状が見られます。
軽症であれば安静に過ごすことで関節が正常に成長するのを待ちますが、重症の場合には外科手術が必要となります。
親犬に股関節の異常が見られないかを確認することも大切ですが、子犬の頃から食事と運動のバランスをしっかり管理して、異常にすぐ気付けるよう日々観察していきましょう。
ボクサーのミックス犬
ミックス犬① 「ボクサー×ドーベルマン」
護衛犬としても活躍する「ドーベルマン」とのミックス犬です。
ボクサー同様、一見怖いイメージを持たれがちのドーベルマンですが、穏やかで愛情深い性質を持ち合わせた犬種です。
もちろん強い性質も持ち合わせているので、番犬として優秀な活躍をしてくれそうなミックス犬となるでしょう。
ミックス犬② 「ボクサー×パグ」
ぶさかわ犬の代表格でもある「パグ」とのミックス犬です。
どちらに似るかによっても異なる容姿を持つでしょうが、ボクサーの顔を持つパグといった雰囲気でパグの巻き尾を持っていることが多いように感じます。
パグの笑いを誘ってくれるような陽気な性格を持ったミックス犬となってくれるでしょう。
ミックス犬③ 「ボクサー×ラブラドール」
大型犬の人気定番犬種である「ラブラドールレトリバー」とのミックス犬です。
外見は、ボクサーの顔を持つラブラドールといった雰囲気の子が多いように感じます。
飼い主に従順で知性を持った犬種同士なので、しつけやすく頼りがいのあるパートナーとなってくれるでしょう。
ボクサーを飼うのに向いている飼い主は?
近年では穏やかな性質になっているボクサーではありますが、やはり闘犬として作出された犬種なので初心者には向きません。
ボクサーのリーダーとなって、しっかりとしつけが行える人に向いています。
また、運動量が多く活発な犬種なので、毎日ランニングをしている方やアクティブに過ごす人におすすめの犬種です。
マンションでも飼える?
比較的無駄吠えは少ないと言われ室内飼いに向いている犬種のため、マンションでも飼育することができるでしょう。
ただし、室内でも元気に走ったり跳んだり活発に過ごすことも考えられるため、床材などを傷つけてしまったり下の階の方への騒音の迷惑とならないよう配慮しておきましょう。
一人暮らしでも飼える?
ボクサーを飼うためには、散歩やコミュニケーションの「時間」、さらに毎日2時間の散歩をさせてあげる「体力」、飼育するための「経済的余裕」が必要です。
これらの条件が揃っている方であれば一人暮らしでも飼育することが可能でしょうが、現実的に考えると難しいのはないでしょうか。
小さな子どもや高齢者のいる家庭でも飼える?
ボクサーは愛情深く忠実な犬種です。
そのため、子守をするような優しいボクサーも多く、小さな子どもさんがいらっしゃるご家庭でも飼育できるでしょう。
ただし、ボクサーと子どもとの間で信頼関係ができるまでは二人きりにさせないなどの配慮をしておきましょう。
ボクサーの寿命について
ボクサーの平均寿命はだいたい10~12歳と言われています。
ブルドッグなどの同じ短吻種の犬種の中では、寿命がやや長い方になります。
ただし、平均寿命はあくまでも目安であって、犬の寿命は人同様、元からの体質の他に住環境や食事、病気の予防などの健康管理によって大きく左右されます。
ボクサーに健康で長生きしてもらうためにも、ボクサーが快適に過ごせる住環境を整えること、良質な食事、適度な運動、病気の予防に努めてしっかりと健康管理をしてあげましょう。
ボクサー まとめ
- 大きめの中型犬
- がっちり体型の「ドイツタイプ」とスマート体型の「アメリカタイプ」があり
- 性格:活発で陽気。凶暴に思われがちだが愛情深く甘えん坊。
- 被毛:艶やかな毛質をした短毛
- 毛色:定番カラーは「フォーン」「ブリンドル」。「ホワイト」もあり
- しつけ:賢くしつけやすい。「噛み癖」や噛み癖からの「破壊行動」に注意!!
- 注意したい病気:「熱中症」「呼吸器系疾患」「皮膚疾患」「胃捻転」「椎間板ヘルニア」「拡張型心筋症」「クッシング症候群」「股関節形成不全」など
- 子犬の相場価格:だいたい10~15万円
- 平均寿命:10~12歳
ボクサーのさいごに
強い犬種でもあるのでしつけを怠ると手に負えられないこともありますが、基本的には家族に愛情深く従順で、訓練性の高い犬種なので家庭犬としてとても優秀な犬種です。
コメントを残す