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一般的にポメラニアンのような小型犬はおよそ8歳頃からシニア期(高齢期)に入ると言われています。
個体差もありますが加齢と共に徐々に運動量が減って寝ている時間が増えるといった老化のサインが見られるようになるでしょう。
ポメラニアンは長寿犬種?
一般的に小型犬の平均寿命は、10~13年と言われています。
それに比べ12~16歳の平均寿命のポメラニアンは比較的長寿な犬種と言えるでしょう。
最高齢で20歳まで長生きしたポメラニアンの記録があります。
犬の20歳は人間の年齢に換算すると140歳以上に値します。
長生きしてもらうためにできること
犬種による平均年齢はありますが、あくまでも平均であって、たとえ同じ犬種・性別・年齢であったとしても、犬の寿命は個体によって変わります。
犬の寿命は飼育環境や育て方が影響すると考えられています。
つまり長生きしてもらうために飼い主さんができることがあるということです。
それでは愛犬のポメラニアンに少しでも長生きしてもらうために、飼い主さんができることにはどんなことがあるのでしょうか。
①良質な食事
食は健康の源とも言われているとおり、犬の健康に大きく影響してきます。
実際に、近年では犬の健康・栄養面を考えられたドッグフードが増えたことで、犬の平均寿命が長くなっている理由の1つであると考えられています。
基本の食事としては、良質なタンパク質を積極的に摂取して、脂肪分の多いものを控えるようにしましょう。
そして消化と吸収がいい食べ物を与えるようにしてください。
◆ライフステージに合わせた食事を
ライフステージに合わせて食事内容を変えていくことも大切です。
1歳になるまでの成長期、その後の成犬期、シニア期と、それぞれのライフステージに応じた食事内容にしてあげましょう。
さらに愛犬の体質や活動量、体調を考慮し量を決めてあげましょう。
◆骨の弱いポメラニアンにおすすめなメニュー
骨が弱く骨折のリスクが高いポメラニアンには、カルシウムやグルコサミン、コンドロイチンなどを意識的に多く与えるようにすると良いでしょう。
普段の食事にトッピングで足したり、サプリメントで補給すると良いでしょう。
◆人の食べ物は与えないこと
食いしん坊で甘え上手なポメラニアンなので、人間の食べ物を欲しがることもあるかもしれませんが、可愛いからと言って人間用の食べ物を与えていると、塩分が多い人間の食べ物は犬にとって心臓病の原因となるでしょう。
◆おやつの与え過ぎに注意
また、おやつの与え過ぎもNGです。
ポメラニアンも大喜びしてくれるのでつい与えてしまいがちですが、適量を超えるとそれは寿命を縮めていることになります。
②適度な運動
長生きさせるためには、適度な運動によって健康的な身体づくりをしておくことも大切です。
運動不足になると筋肉量が減り骨折しやすくなるといった身体的なデメリットから、ストレスが溜まるといった精神的な面でも影響していきます。
また、運動不足は肥満の原因にも繋がるでしょう。
肥満は万病の元と言われるとおり、肥満はポメラニアンに多く見られる膝蓋骨脱臼になりやすくなるだけでなく、呼吸器系の病気や心臓病など様々な病気のリスクが高くなります。
肥満は栄養バランスの管理も重要となりますが、適度な運動も肥満対策として大切です。
ポメラニアンは比較的運動量は多くないため過度な運動は逆効果ですが、元々遊ぶことは大好きな犬種ですので、できるだけ毎日お散歩に連れていく、雨などでお散歩へ行けない日には室内で遊ぶなどして運動する機会を作ってあげましょう。
また、年齢に合わせて運動量を配慮してあげることも必要となってくるでしょう。
③適切な飼育環境
愛犬が安心して安全に暮らせる生活環境を整えてあげることも大切です。
ポメラニアンは室内飼育が基本です。
最も長い時間を過ごす場所になるため、愛犬が過ごしやすい環境を整えてあげましょう。
◆リラックスできる場所・寝床をつくる
犬もストレスから体調不良などの原因になってしまうことがあります。
ストレスを与えないようにすることももちろん大切ですが、リラックスできる空間があることは心の健康を保つ上でとても大切でしょう。
愛犬が安眠できる環境を作ってあげましょう。
◆こまめな掃除で清潔な環境を
飼育環境の衛生面を保つことも、長生きにつながります。
例えば、毛まみれ糞尿まみれの不衛生な飼育環境では病気を引き起こしてしまうでしょう。
ポメラニアンの飼育スペース、ベッドやカーペットなどは常に清潔にしておいてください。
特にポメラニアンは抜け毛が多いため、こまめに掃除してあげましょう。
また、愛犬自身をきれいにしてあげることも大切です。
愛犬の体や毛が汚れていたらしっかりと汚れを落とすようにしましょう。
◆快適な室内温度・湿度を保つ
ポメラニアンは、暑さに弱い犬種です。
熱中症にかかりやすい犬種でもあるため、真夏の気温と冬場の暖房の利きすぎには注意しましょう。
犬が快適に過ごせる気温は22度前後と言われています。
個体差もあるので、愛犬の様子を伺いながら調整してあげましょう。
また、湿度にも注意してあげましょう。
湿度が高すぎるとポメラニアンの毛量の多さは皮膚疾患の原因に、逆に湿度が低すぎると乾燥から皮膚疾患の原因になってしまうでしょう。
湿度は50%~60%が目安に、状況に合わせ加湿・除湿をしてあげてください。
◆安全な室内環境を
人にとっては当たり前の室内環境でも犬にとっては危険が多く隠れています。
特にポメラニアンは骨折や膝蓋骨脱臼が多い犬種ですので、フローリングには滑らない絨毯やマットを敷く、段差にはスロープを設置するなど安全対策を取ってあげるようにしましょう。
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