Contents
ボーダーコリーの基本情報
知る人ぞ知る「ボーダーコリー」ですが、知能は犬の中でダントツの良さを誇り、運動神経も抜群に優れていて、体力もあるパーフェクト犬なのです。
また、人にとても友好的で遊び好きでとても魅力的な犬種になります。
ただ、そんな完璧な犬の良さを十分に引き出し、責任持ってきちんと飼うには、飼い主さんがしっかりとしたしつけや、お手入れなどする必要があるのです。
ボーダーコリーの歴史
何をやらせても完璧な犬が誕生
ボーダーコリーが誕生したのは、かなりの昔になります。
8世紀頃、スカンジナビア半島からバイキングが、イギリスの北部にあるスコットランドにボーダーコリーの先祖犬を連れてきた頃から始まります。
そして、ラフ・コリーなどと交配させ、19世紀後半頃には、現在のボーダーコリーが誕生しました。
名前の由来は諸説あり、スコットランドのボーダーズ州から取ったという説や、イングランドとスコットランドの国境をちょうどまたいでいたことからの「国境=ボーダー」という説があります。
誕生したのはかなり昔のことではありますが、FCI(国際畜犬連盟)に公認されたのは1987年になります。
見た目を気にするショードック界では、長いこと作業犬として活躍していたボーダーコリーには目向きもしませんでした。
なぜ、ボーダーコリーが注目されるようになったかというと、元々、牧羊犬としてかなり優秀だったボーダーコリーは、欧米を中心にかなりの働きを見せ、大人気でした。
やがて人々は、ボーダーコリーをドッグスポーツ大会や訓練競技会などに参加させるようになり、どの部門でもボーダーコリーはトップクラスの成績を残すようになり、ドッグショー界も注目するようになったのです。
ボーダーコリーを愛する団体は数多くあり、アメリカではボーダーコリーをショードッグのような見かけを競うような対象にしたくないと、アメリカンケンネルクラブの公認反対の抗議運動があったといわれています。
ボーダーコリーの逸話
イギリス出身の牧羊犬は数多くいますが、大体の牧羊犬は羊をまとめるのに吠えたり、羊の足首を噛んだりするまとめかたでした。
1873年。
牧羊犬の大会が行われ、そこでみなを驚かせたのが「オールド・ヘンプ」というボーダーコリーでした。
このボーダーコリー、吠えません。
噛みません。
視線を低く羊たちを威嚇し、鋭い眼力のみで羊たちをまとめ上げたのです。
のちに、同じ能力を持ったケップというボーダーコリーとともに、この2匹が今のボーダーコリーの基礎になったといわれています。
ボーダーコリーの身体的特徴
- 大きさ:中型犬
- 体重:14〜20kg
- 体高:50〜55cm
- 被毛の種類:ダブルコート
- 被毛の長さ:ロングコート(オーストラリア、ニュージーランド系出身)スムースコート(イギリス系)
- 被毛の毛色:ブラック&ホワイト ブルー&ホワイト ブラウン&ホワイト レッド&ホワイト また、トライカラー系やマールカラー系があります。
ボーダーコリーの価格相場
ボーダーコリーの一般的に多い価格は10〜25万円くらいになります。
親がチャンピオン犬だったり、とても整ったボーダーコリーの子犬だったりすると、場合により30万円以上することもあります。
まず、価格が高くなる条件としては、
- 親犬(家系)がチャンピオン犬。
- CL検査済み。(CL…先天性の脳疾患でセロイドリポフスチン症)
- 左右対称の顔のカラー
- 首回りのカラーが白くしっかり幅広く入っていて、マフラーをしているように見える。
- 足元の白色の被毛(ソックス)が四肢全て同じくらいの位置に入っている。
- ボーダーコリーの被毛がレアカラー
- メス犬(メス犬は子供を産めるので、オスよりやや価格設定が高い)
などがあります。
ぜひ、ボーダーコリーを選ぶときの参考になさってください。
ボーダーコリーの性格・気質
ボーダーコリーの知能は人間並み
ボーダーコリーの賢さは本物 ボーダーコリーはずば抜けた知能を持っているため、物覚えが早いです。
そして、物事の状況を把握する能力にも長けています。
何よりもすごいのは、状況を把握した上で、次のアクションを自分で考えて動けるというところです。
そこまで賢い犬種なので、飼い主さんが中途半端な態度でしつけをしてしまうと、ボーダーコリーがそれを逆手に取り、うまく飼い主さんをコントロールすることにもなりかねません。
知能に関していえば、人間的な知能を持ち合わせています。
人が大好きなボーダーコリー。
飼い主次第で性格は決まります
肝心な性格は、基本的には人に対して友好的で、人と遊ぶのが大好きです。
ただ、同じ犬種でもやんちゃな性格、大人しめな性格とあります。
飼い主さんがどう育てたかで、ボーダーコリーの性格も大いに変わってきます。
神経質などで、番犬としての役目も十分に果たします。
ただ、人一倍早く、物音に気付き吠えることがあるので、近所迷惑にならないように注意も必要ですね。
ボーダーコリーのオス・性格の特徴
賢さはダントツのボーダーコリーですが、オスのボーダーコリーも他の犬種同様、オス犬の特徴を持っています。
メス犬に比べると活発的で、縄張り意識も強いです。
成犬になっても、子犬と同じあどけなさを見せるのも、オスのボーダーコリーにありがちな傾向になります。
いつまでもやんちゃで一緒に遊びたい願望があるのであれば、オスのボーダーコリーがピッタリかもしれません。
ボーダーコリーのメス・性格の特徴
ボーダーコリーのメスはオスに比べて、縄張り意識が強くはないので、警戒心から吠えたり唸ったりということは少ないようです。
また、年齢とともに落ち着いてくるので、ほかの動物や子供にも優しく接することが多く、多頭飼いや子供がいる家庭向きかもしれません。
また、メス犬の方が感受性が強く、飼い主の気持ちを汲み取る能力に長け、しつけもしやすいといわれます。
ボーダーコリーの飼い方・しつけ
ボーダーコリーは、もともと牧羊犬として飼われていた犬なので、外飼いでも問題はありません。
ただし、夏の暑い日や冬の寒い日などの対策は十分にしないとなりません。
また、台風などの悪天候の時は、家の中に入れてあげるなどしましょう。
ただ、今までの統計を見ても、室内飼いをされている犬の方が、比較的長生きしているようです。
飼い主さんの考え方次第ですが、家族の一員としての愛犬と、限られた犬の一生を少しでも一緒に長くいたいと思うなら、室内飼いをおすすめします。
室内のトイレトレーニング
ボーダーコリーの最初のしつけはまず「トイレ」ですね。
どんなに賢いボーダーコリーでも、ちゃんと教えてあげなければ、人の都合で作られたトイレは、排泄をする場所とはわかりません。
早く覚える方法としては、サークルを使うことです。
トイレをマスターするまでサークルの中で生活をしてもらいます。
一緒に遊ぶときだけサークルから出し、遊び終わったらまた戻します。
サークルの中には、
- ベッド
- トイレトレー
- 水
を必ず置きます。
コメントを残す