飼い主がドーベルマンを理解し、適切なトレーニングさえできれば、ドーベルマンは簡単にそれらを習得します。
もしかしたら他の犬種よりも扱い犬かもしれません。
ただ、他の犬種が中途半端なしつけで人に吠えたりしても「あらあら」で済むことが、ドーベルマンの場合「ほら。やっぱり怖い」となってしまいます。
どうしても見た目のイメージが先行してしまうのと、同じガウガウなるのでも、チワワとドーベルマンでは威圧感も違いますよね。
しつけ自体、教えることは他の犬のしつけと同じです。
重要なのは中途半端なしつけではなく、しっかり100%マスターしたしつけが求められます。
最低限マスター必須のしつけとして、
- おすわり
- 伏せ
- 待て
- リーダーウォーク
は必ず成犬前に完璧にしましょう。
これらができれば、ドーベルマンが興奮したがる場面でも、飼い主さんの指示1つで興奮を抑えることができます。
また、積極的に子犬のしつけ教室に通うのも有効です。
ドーベルマンのトイレのしつけ
どんなにクールなルックスのドーベルマンも、トイレトレーニングは他の犬たちと同じです。
ただ、将来体は大きくなるので、トイレトレーは先を見越して大きいサイズを準備することをおすすめします。
早くトイレを覚えさせるコツは、とにかく失敗させないことと、褒めることです。
飼い始めてトイレを覚えるまでの間は、できれば犬に付きっきりになれることが理想です。
犬が排泄をする仕草をしだしたら、トイレに連れて行き「ピッピッ」や「ワンツー」の短い掛け声で排泄を促します。
成功したらお祭り騒ぎで褒めまくります。
その繰り返しあるのみです。
(掛け声をかけることで、将来、その掛け声で排泄をしてくれるようになるので、外出前など助かります)
- 食後(ご飯後、水を飲んだ後)
- 遊んだ後
- 寝起き
- 床の匂いをしきりに嗅ぎ始めた時
ドーベルマンの散歩の頻度
ドーベルマンの体はしっかりとした骨格としまった体が特徴で、その体型を維持し、運動不足を防ぐためにも、毎日の一定量の運動は必要になります。
ドーベルマンの散歩時間と回数
基本的に1日に2回、1回につき1時間は必要です。
また、散歩のみでは、やはり満足な運動とはいえないので、月に何回かは、ドッグランやアジリティ施設などで思い切り体を動かせてあげましょう。
1つ気をつけたいのは、運動は必要ではありますが、子犬の時は成長期なこともあり、過度の運動は成長の妨げにもなり、関節を痛める原因にもなりますので注意が必要です。
また、シニア犬になりましたら、その個体の体力を見て、運動量を調節してあげてください。
ドーベルマンのお手入れ
ドーベルマンはシングルコートで短毛ですので、抜け毛も少なく、臭いも少ないので、お手入れは簡単です。
ドーベルマンにトリミング?!
基本的にドーベルマンにトリミングは必要ありません。
ドッグサロンなどへ連れていく必要もありませんが、例えば、子犬の時点で、洗われることに慣らすためや、爪切りなどのお手入れに慣れてもらうために、飼い主さんがやって恐怖心を持たれるより、プロのトリマーさんにやってもらい慣らしておくという方法もあります。
ドーベルマンのブラッシング
ドーベルマンのブラッシングは、ラバーブラシや獣毛ブラシを使います。
獣毛ブラシを使うと、プラスチックのものと違い、静電気が起きにくくておすすめです。
ドーベルマンは、ブラッシングが必要ないように見えますが、抜け毛はゼロではないのと、ブラッシングを毎日することで、毛並みが良くなることと、皮膚のマッサージにもなり血行が良くなります。
何よりもブラッシングでスキンシップを図ることで、犬との信頼関係が深まります。
ドーベルマンの臭い対策はシャンプーで
ドーベルマンは臭いが少ない犬種ですが、やはり一定期間シャンプーしないと、臭いはしてきます。
1ヶ月に1〜2回はシャンプーすることをおすすめします。
また、使うシャンプーは皮膚に優しい自然派のものを使いましょう。
ドーベルマンは、皮膚がデリケートな犬種ですので、原液を直接体に乗せずに、別の容器でお湯と薄め、泡だてたものを体に乗せて洗っていきます。
最後は、どんなに短毛のドーベルマンも、しっかりドライヤーをかけて乾かすことで、被毛が艶やかになり、皮膚の蒸れからの皮膚疾患を予防します。
ドーベルマンの歯を生涯キレイに守る
犬の歯を清潔に保つのは、飼い主さんの使命になります。
歯周病は、口内だけではなく、全身の疾患の原因になります。
飼い始めた頃から、口の中を触るトレーニングから始め、歯磨き粉を使い、歯ブラシできちんと磨けるようにトレーニングします。
歯磨きを基本にして、併用して歯磨きガムなどを利用するのも効果ありです。
ドーベルマンの注意する病気
見た目は強くタフに見えるドーベルマンにも気をつけたい病気があります。
ドーベルマンの注意する病気 その① 胃拡張・胃捻転症候群
水を飲んだ後や、食後すぐに運動することによって起きることがあります。
大量のヨダレを流し、吐きたい様子なのに吐けない状態が続きます。
この病気は本当に深刻で、症状に気づいたら一刻も早く病院で処置をしてもらう必要があります。
症状が進むと命に関わりますので、注意が必要です。
食事は一気にたくさんあげず、2〜3回に分けてあげるようにし、食後すぐの運動は避けましょう。
ドーベルマンの注意する病気 その② 膿皮症
犬の皮膚疾患の中で1番多いのが膿皮症です。
原因は様々あり、アレルギーやストレス、不衛生な環境等でなる場合があります。
症状はかゆみを帯びた湿疹です。
ブラッシングの時などにフケが出ることで気づくこともあります。
基本的に塗り薬や内服薬で治療しますが、軽度のうちに治療をしないと、慢性化すると根治に時間がかかります。
ドーベルマンの注意する病気 その③ 脱毛症
10円ハゲのように脱毛する場合と、全身に脱毛が多く見られる場合と、症状は様々あります。
また場合によって、皮膚が赤くなったり、かゆいことがあるようです。
原因はアトピーやアレルギー、ホルモンの異常、真菌や細菌など様々な原因が隠れています。
その個体によって原因が異なりますので、原因を突き止めた上での治療が必要になります。
毎日のブラッシングなどで皮膚の状態を常に観察してあげましょう。
ドーベルマンの注意する病気 その④ 心筋症
心筋症には、肥大型と拡張型とあります。
原因不明でなってしまうことが多いのですが、場合によりタウリンという成分の栄養不足によりなる場合があるといわれています。
症状としては、前みたいに活発じゃなくなったり、食欲がない。
乾いたような咳をするなどとあります。
とはいっても、初期段階でこの病気に気づくことは難しく、この病気に気づかず突然死してしまうということもあります。
ドーベルマンがある程度の年齢になったら、年に1回は心臓の検査をすることをおすすめします。
ドーベルマンとのミックス犬
ドーベルマン+シベリアンハスキー
体型はドーベルマンで目はハスキーの青い目なんて、ミックス犬でなければあり得ないルックスですよね。
どちらに似ても体は大きくなります。
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