獣医師が解説する犬の口腔内腫瘍 症状や治療について

口腔内にこのような刺激を慢性的に受ける場合、口腔内メラノーマの発症リスクが高まります。

発生したメラノーマに刺激を与えると進行が早まることも刺激とメラノーマの因果関係を物語っています。

そして、免疫状態も原因の一つです。本来であれば、免疫によってメラノーマはやっつけられますが、メラノーマが進行するということは免疫の低下や異常が発生していると考えられます。

また、有色の犬種に多く発生する傾向もあり、遺伝的原因も指摘されています

口腔内メラノーマの好発犬種(なりやすい犬種)

 

  • コッカースパニエル
  • ミニチュア・プードル
  • アナトリアン・シープドック
  • ゴードン・セッター
  • パグ
  • チャウチャウ
  • ゴールデン・レトリバー

など、有色の犬種に多く発生する傾向があります。

雌犬よりも雄犬によく発症する傾向にあります。

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口腔内メラノーマ発症の平均年齢

9〜12歳

口腔内メラノーマの好発部位(なりやすい場所)

好発部位

皮膚と粘膜の接合部に好発し、口腔内、歯肉、頬もしくは口唇粘膜、眼瞼部、眼球、指先などに発症する

口腔内メラノーマの転移

口腔内のメラノーマは、領域リンパ節(腫瘍が発生している部位に近いリンパ節で、口腔内腫瘍の場合、下顎リンパ節か咽頭リンパ節のどちらかです。
)や肺へ高頻度で転移する悪性度の高い腫瘍です。
転移率は、部位、大きさ、そして進行度によって異なり、罹患犬の最大80%にも及ぶといわれています。

メラノーマの刺激は進行(転移)を早める傾向にあります。外部からの刺激によりリンパ管を通じて癌細胞が周囲に広がるからです。

口腔内メラノーマの肉眼的所見

どのように見えるかというと、黒色種といわれているように、メラノーマは3分の2の割合でメラニンを含んでいて、茶~黒緑色を呈しています。

このように有色のものを有色性黒色腫と呼びます。
残りの3分の1はメラノーマでも黒い色を呈しません。

このように無色のものを無色性黒色腫と呼びます。
また、もろくてすぐ出血をおこすことが多く、潰瘍をおこしていることもあります。

骨浸潤

骨浸潤というのは、つまり軟部組織に腫瘍が発生して、その腫瘍がその下の骨まで浸潤していくことをいいます。
メラノーマでは、この骨浸潤も多く、57%の確率でおこってくるとされています。

腫瘍の治療

外科的に切除可能な部位であった場合、広範囲な外科的切除がおこなわれます。
また、放射線療法も単独、あるいは外科と併用で選択されます。
(以下に各々の反応率、局所再発率、生存期間中央値、1年生存率について記載します。
)その他化学療法や、また近年では分子的アプローチ、特に免疫調節療法が注目されています。

・外科治療

    • 反応性:中等度〜良好
    • 局所再発:0〜59%
    • 生存期間中央値(*):5〜17ヶ月
    • 一年生存率:21〜35%

(*)生存期間中央値は、犬の患者の半分が再燃(腫瘍が再発すること)、あるいは死亡し、半分が寛解状態(腫瘍が全く認められない状態)で生存している地点です。

・放射線治療

      • 反応性:良好
      • 局所再発:11〜27%
      • 生存期間中央値:4〜12ヶ月
      • 一年生存率:36〜71%

腫瘍の予後

生存期間中央値は36ヶ月以内とされていて、特に遠隔転移が認められる場合は予後は悪く、生存率は3〜6ヶ月程度です。

犬の口腔内腫瘍 2番目に多い~扁平上皮癌~

扁平上皮癌も皮膚癌の一種であり、皮膚の最表面にある扁平上皮細胞が癌化したものになります。扁平上皮癌は、中型犬〜大型犬の老齢犬でよく発生する傾向にあります。
上記しましたように、この腫瘍は、犬の口腔内腫瘍で2番目に発生率が高く、口腔内腫瘍の中でも17〜25%を占めるとされています。
気になる症状や治療方法などを紹介していきます。

ワイマラナー

犬の口腔内腫瘍 扁平上皮癌の原因と理由

口腔内メラノーマと同様に、口腔内の扁平上皮癌の原因は不明確な部分も多いです。

扁平上皮細胞は全身の皮膚にあり、扁平上皮癌は紫外線にさらされやすい顔や腕、体に発生する場合もあれば、紫外線にさらされにくい口腔などにできるものがあります。

原因が不明確ですので、扁平上皮癌全体の原因について説明します。

紫外線にさらされやすい部位に発生する扁平上皮癌は、色素が薄い白色の犬に好発すると言われており、紫外線への露出や、被毛や皮膚色素の減少などによる紫外線への耐力低下により発生リスクが上がります。

また文献では、日光角化症という皮膚病との関連を指摘しています。

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